聴こえないわたし 聴こえるわたし ~ことば&暮らし~

それぞれの「ことば」を「知ること」からはじめよう
by machi-life
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第24回(2009.7.31) "代理電話サービスの可能性"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

Mau:さてさて・・・今回こそは「健康診断」のお話をお聞きしたいと思います。
ちえさんは毎年定期的に検査に行かれていますか?

Chie: そうですね。学生時代から毎年受けています。今年は日程を調整して、健康診断で一番簡潔なコースを受けたので半日もかからずに終わりました。

Mau: 病院選びはどのようにされましたか?
予約や問い合わせはオンライン予約もできるのでしょうか?

Chie: スタッフの紹介とインターネットで調べて一番近いのを選びました。インターネットで確認した後、予約をあらかじめ聴こえるスタッフに電話してもらいました。
FAX番号もあったのですが、日程の調整を速く取り決めるには電話が速いと判断し、電話してもらいました。
今だったら、代理電話サービスがあるので自分から予約することはできますね。


Mau: 「代理電話サービス」という言葉は、初めて聞きました。公共サービスのひとつでしょうか。

Chie: アメリカでは、代理電話サービスは知られていますが、日本ではまだ認知度が低いと思います。個人や法人で契約が必要になりますが、イメージとしてはこのような流れになります。

私⇔オペレーター⇔相手
私とオペレーターの間は、チャット。
オペレーターと相手の間は音声日本語。

という流れになっています。
ここまでイメージはできそうですか?


Mau: ろう者の方のためのサービスなのですか?

Chie: 結局は、聴こえる人と聴こえない人のためにもなる、と私は思っています。
しかし、今の社会からにしてみれば聴こえる人はそのサービスがなくても別に困らない状態が多いですので 「ろう者のためのサービス」と捉えるのも無理はないかと思います。

国内で10年以上前から取り入れているらしいですが、おそらく新潟で使っているのは手話レクチャー「ハンズ」くらいではないかと思います(もし他にいましたら、活用方法について体験話等をお伺いしてみたいですね)。
 

Mau: なるほど~。発言失礼を致しました。そうですね、確かに「聴こえる」立場から考えれば、「ろう者の方」のサービスになってしまいますが、「聴こえる人」にとっても、そのサービスを利用して「電話という手段でつながる」ことができるわけですね。

Chie: 電話社会は不思議な世界に見えました。
7月から代理電話サービスを使い始めたのですが、聴こえる人たちの言い回し電話社会のルール、初めて知ることばかりでMさんに学習会を開いてもらって教えてもらわないとやばい!って思いました。
26年間、知らなかった世界を知ることはカルチャーショックでもありましたが、何とか使っている状態です。


Mau: 確かに、電話はまたひとつの別世界が広がっていそうですね。
もう少し代理電話サービスについて教えてくださいね。 ちえさんが伝えたいことをチャットでオペレーターに伝えると、その方がちえさんの文面を「お仕事の言い回し」に変えて、先方にお伝えするということでしょうか?

Chie: 私は欲張りなので、その言い回しを知りたがります。
チャットで、話し言葉を意識しながら入力していますが、例えば、内容が同じでも、相手の雰囲気によって言い方を変えるときがありますよね。
その言い方がどのようなものなのか、すごく知りたいんです。そういったことは、その方が、聴こえる人たちが常に交わされている音声言語を知ることになるからです。

日常生活の中で聴こえる人たちがどのような言い方で接しているのか、興味は持っています。
例えば通訳だと言い換えがあるのは当たり前なので、手話通訳者を見ていてもあまり知ることができないですね。

このサービスでは、どういう風に変更したのかについては分からないままです。
たぶん変えているだろうなぁというのは分かります。
「おそらく、オペレーターさんはこのような言い方をしているんだろうなぁ」と想像するしかありません。
いちいち確認していたら、タイムラグがもっと出てしまいますし、それよりももっと大事なことがありますよね。


Mau: どのようにこのサービスを利用するのですか?

Chie: イメージとして、3人が別々の場所に居て、3人とも顔を知らないまま電話をします。

まず、私から電話をかけるときは、オペレーターにチャット(文章)で用件を伝えます。
オペレーターが、別の人(用件がある人)に声で話します。ここまでが、私からの電話で話すときの流れです。

向こうから話をするときは、オペレーターが文字に変えてチャットで、私に伝えます。ここまでが、相手から話していることが私に伝わる流れです。

こうしたやりとりを続けます。少々のタイムラグが生じます。でもそれで仕事が捗ったこともあるので、こうしたサービスは今の社会で働くろう者には必要なものと思っています。


Mau: ちえさんが利用されているサービスのHPなどあればご紹介ください。

Chie: 基本的には、そのサービス会社への連絡として電話は不可能になっています。ですが、こちら(私)からかけることでしたら、 つながります。

電話代理サービス プラスヴォイス (サービスの申込みはインターネットからのみのようです)
http://www.plusvoice.jp/dairi.html


Mau: (HPを見て) わあ、 手話を使ってのオペレーターとの「電話」も可能なんですね。

Chie: そうですね。手話でもいいですが、文章の方が良いと思って、今はチャットのみ使っています。

Mau: 先ほどちえさんが言われた意味が今分かりました。確かに、こちらからかけることはできますが、受け取ることはできないようですね。

Chie: そこが不便ですが、そこをうまく活用できたらと思っています。

Mau: ほほう・・・ちえさんには考えがありそうですよ。

Chie: 考えですか(笑)

向こうから掛けてもらう前に、番号を教えてもらえばこちらから電話できますね。

今の活用方法として、事務所に電話が来ます。そのとき、着信履歴に番号が残ります。その番号をメモして、代理電話サービスでこちらからかけます。
今後は、もっと可能な方法があるので試してから効果を報告しますね^^

代理電話サービスは10年位前からあったみたいです。でも使えるろう者は限られています。
チャットも素早く打てないといけないですし、チャットである時点で日本語の力が必要になりますね。

私も学生時代にリレーサービス(アメリカではそう呼んでいます)をアメリカで知ったので、国内にないかなぁと思っていたら、あったんですよね。

でも学生時代はあまり必要性を感じていませんでした。電話なら聴こえる人に任せれば良いと思っていました。

でも、それって、自立にはならないですね。聴こえる人にも任せられて、自分でもできるようになればコミュニケーションツールを選択できる。

聴こえないからとか、ろう者だからそこまでやらなくていいって見られると納得いかないんですよね(笑)


Mau: それがちえさんらしさです。

Chie ありがとうございます。聴こえる人とともに、できることをやっていき、生理的にできないこと(聴こえないことでどうしてもできないこと)は聴こえる人の役目としてお願いをして、私は私で別のことをやったらいいかなと思っています。

Mau: 探せば何でもある時代に生きている私たちですが、便利さという面だけでなく、ちえさんが言われていたように、使う人がただ支えられ、助けられていると感じるものではなく、自立や自由を達成する手段としてのお手伝いとして、アレンジの可能なサービスの利用の仕方をそれぞれが工夫しながら見出していくことが求められていくのでしょうね。

と、ここで!健康診断です!

Chie: そうでしたね(笑)。今回は代理電話ということにしましょうか(笑)。

Mau: そうしましょう。
脱線をする予感は大いにしていましたので、これも全て予定通りです♪

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青空に 背筋をしゃんと正して ( 福島潟の蓮 )

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by machi-life | 2009-07-31 00:52 | mau+chie life

第23回(2009.07.24) "耳マークは必要!?コミュニケーションの楽しみ方"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

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“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
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前回、マインドマップ体験会で偶然会った私たち。
今回は、Mauさんだけ、マインドマップ体験会2日目に参加(Chieはレッスンのため不参加)



マインドマップ体験会2日目について

Chie: 2回目も内容は濃かったでしょうか?


Mau: 前半は初めての人もいたりして、先回の復習でした。
2回目から参加のほとんど前回からの人でしたが、新しい人も4,5人いらっしゃいましたので。

Chie: 人数は同じくらいでしたか?年齢層はどのような人たちでしたか?

Mau: 人数は先回と同じ20人ほどだったでしょうか。年齢層は20代~60歳前後の方々でしょうか。

Chie: 幅広い年齢層ですね。

Mau: そうですね。今回のテーマは「コミュニケーション」ということでしたが、それがどうマインドマップと結びつくのか。初めての人は講師の頭のやわらかさ、経歴の面白さにもびっくりされたようです。次回のテーマは「メンタルトレーニング」ということで実は一番楽しみにしている講習です。どんなことを、どのような手法で行うのかと興味津々です。

Chie: ぜひお話を聞いてみたいですね〜

コミュニケーションをマインドマップ化


Mau: そうだ!今回はコミュニケーションをテーマにお互いに書いてみませんか?

Chie: コミュニケーションとマインドマップは一見、関係なさそうですが、マインドマップを使いながら会議をしたり話し合いをする方法もあるそうですね。
今回は、コミュニケーションという言葉に基づいてマインドマップを書くことに賛成!です。


Mau: そうしましょう!以前インタビューをしていただいた時に、今思えば目の前の取材者の方がマインドマップで記録をとられていたように思います。

Chie: 記者さんがマインドマップを書いたのですか?
インタビューも気になりますね!どのようなインタビューでしたか?


Mau: 脈絡のつかみにくいであろう私の話を、ぐるぐると描きながら書き留めてらしたので、覗き込んで「面白いノートの取り方ですね~♪」と言ったことを覚えています。
インタビュー内容は、「なぜ起業しようと思ったか」というようなことでした。

Chie: その記事、見てみたいです。記者さんのメモのとり方、いろいろあるのですね。それにしてもどうやって メモをとっているのか気になります。
あ!もしかしたら、あらかじめ質問を書いて、波線をまた書いて、答えを書いたということでしょうか。

Mau: それもあるかもしれませんね。
また、その方にとって来られる前から予想をしていた鍵になるような単語を私が発した途端に、その一語から派生をして、同意と共に、「なぜ?」「いつ?」等どんどん別の質問につながっていったように思います。聞くことのプロだと思いました。膨大な情報量の中から核心を抜き出して整理する技術としてもマインドマップは有効ですね。
私たちがこれからインタビューをして記事にするときにも役立ちそうです。

Chie: 楽しみですね!インタビューによるマインドマップの使い方についても、学べそうで何だかわくわくしてきました。
インタビューしてみたい人はいますか?


Mau: そうですね・・・私たちならではのインタビューしてみたい人たちはいますね。このブログでも、お互いにインタビューし合っているような感がありますが、自分の気持ちを言葉にして伝わるように話すというのは、難しいものです。また聞く方にも技術が求められることを学びました。

Chie: いそうですよね。具体的にだれにしたいか?とはまだ出てこないですが、ブログを見てくださっている読者の中か、話題になっている人とか。これもマインドマップに書いてみますか?(笑)

Mau: インタビューしたい人ですか?!
かなりわがままに好みが出そうですが?いいでしょうか~??!

Chie: いいですし、おもしろいと思います。そこから、シリーズとして出てきてもらうと楽しいですよね。

Mau: 有名人も含めて「夢の」インタビューしたい人マインドマップ・・・!!

Chie: 夢のインタビュー!いいですね!妄想がぐわ〜っと広がりませんか?

Mau: ひろがります~♪

健康診断の話

Mau:ところで、今回はちえさんの健康診断のお話をお聞きしたいと思っていました。
病院へ行かれる前にいろいろと想像もされていたようですが、どうでしたか?

Chie: 医療スタッフからは最初から「筆談でよろしいですか?」とのことでしたので聴こえない=筆談というマニュアルがあるかもしれないですね。
手話ができないからという理由もあると思いますが、そのことは予想していた通りでした。


Mau: 市の図書館に(ほんぽーと)にも、カウンターの上に、「筆談をします」と書かれた小さな額が上がっていました。
こう先手を打たれると、手話の入る余地がないようにも思えました。親切なようで、限定的ともいいますか。

Chie: 緑の耳マークですね。

筆談と手話はコミュニケーション方法としてどちらも不可欠なのですが、窓口で「筆談ができます」という提示がある背景としては、手話の認知度がまだ低いことや日本語使用者が多く、日本語を文字にする方法が一番手っ取り早いからということもあるかと思います。
でも正直なところ、筆談だけでは限界ですね。もともと、私は字が汚いので(笑)。

それ以上に、聴こえる人たちが筆談をするときに必ず、相手の手が止まります。
「え〜っと・・・」と考え込む人もいます。話し言葉を書き言葉に変えることが難しいからなのでしょうか。

まうさんの、手話の入る余地がないということについてもう少し具体的に教えていただけますか。

Mau: すみません、その前に質問をさせてください。
ちえさん御自身はその緑の耳マークを手に取って、又は指を指して、筆談が必要であることをお知らせするのでしょうか?

Chie: 私の場合は、あまり使わないですね。大事な契約の話は筆談することで確認をとりますが、たいていは手話でやってみてダメなら、視覚的な方法で分かるようにしています。

Mau: なるほど。
どうやって伝えようかと対面をしたときにあれがあると、少々コミュニケーションの入り口が狭くなるように感じたのです。
いろいろな配慮と試行錯誤の結果、あそこに置いてあると理解をしているのですが、違和感も同様に感じとってしまいます。
どうしても形から入りたくなりますが、もっとお互いに交わろうとする勇気?も必要なのかしら?とも思います。
実際は耳マークが「あって良かった!助かった!」と思う方も多くいらっしゃるでしょうね。

Chie: そうですね。最初からコミュニケーション方法が絞られていったような感じになりますよね。
手話ができない、聞き取りにくい難聴者にとっては恩恵を受けるもかもしれないですが、手話を使う人や、他のコミュニケーション方法をとる人から見ると耳マークについて違和感みたいなものは感じますし、私も「うーん?」と思うのが本音です。しかし、それを設置してもらうための今までの人権運動があったのは真実だと思いますし、否定はできないです。
次は、耳マークを外す運動が必要になるとか?(笑)



コミュケーションの取り方

Mau: 近所の大型スーパーのお会計のところには、「袋の要らない方は、この札をレジ係に渡してください」と書かれてあるプレートが置いてあります。
いつもふしーぎな気持ちになります。一言、「袋は要りません」と伝えればいいことなんだよなーって。
こういう光景がすこしずつ日本の中で増えている気がしています。

Chie: コミュニケーションがだんだん苦手になっていくのでしょうか。

Mau: そのつながりで考えると、レストランのピンポーンも不思議に思えます。
聴こえるわたしたちにとっては、すぐそばをウエイターが歩いていくのに、ピンポンで呼ぶことは不自然に思えます。

Chie: レストランのピンポーンは、ろう者にとっては助かっていました。店員さんが奥の方に消えていくときは特に助かっていましたね。

Mau: なるほど!ろう者の方々にとっては便利な道具ですね。
お店側としては、短時間で多くのお客を、少人数でさばくことを考えると、ピンポンの方が効率が良いのかもしれません・・・が、しかしです・・・さびしいです~。

Chie: 確かにピンポーンがなくてもできることはありますよね。
呼びにくくなって困るけど、でも歩いて呼びにいけば良いことだし。
呼びにいったり、袋要らないという会話を直接、手話や日本語、英語、何でもありの方法でやれば必ず通じるんですよね。


Mau: そうなんです。積極的なコミュニケーションが欠けている気がしています。
「コミュニケーションの手法」を学ぶ教室はあちこちで開催されているようですが、普段自分がどのくらい前向きに友達だけでなく他人とも関わっているだろうかと思わされます。

ちえさんも以前言われていましたが、ろう者の人たちが「わたしたち、手話しかできないんです!」といい続けて、通し続けたら、もっと手話は普及するのかもしれません、というようなことを言われていました。実際それって核心を突いていると思います。

こういうことはよくも悪くも「慣れ」であって、そういうものだと思えば最初は疑問に感じていても、そんなもんだと思うようになっていく。自分の身の回りを見渡してみて思います。

Chie: 確かにそうですね。
今手話のレッスンで、お客様と対面しますが、最初に戸惑う方もいらっしゃいます。「聴こえない人ってどうやって話せば良いのかしら?」という雰囲気ですが、2回以上会うと慣れてきます。お客様が戸惑いを隠してくださっていることもあるかと思いますが、私にとっては「あ、慣れてきたかも?」という感覚を得るときがあります。「慣れ」ですね。


楽しい世界、もう1つの世界

Mau: ちえさんの手話クラスのお客様には、「楽しい世界がひとつ増えますよ~(おいで、おいで)」とPRしていったらどうでしょう?

Chie: なるほど。そうですね、バイリンガルになるチャンスだし、もう1つの世界を持つこともできるということですね。
聴こえる人たちの間だけでコミュニケーションが減っていくという点についてはどう思われますか?

Mau: 実際に手話はとても機能的な言語に思えます。
ちえさんや他のろう者の方々から受ける印象なのですが、気持ちを率直に、まっすぐに伝えることに対して優れているというのかな。
それは、自分の中でしっかりと伝えたいことを分かっていると同時に、それを表現する手話の技術が伴っているときにより可能であり、有効なのでは・・・と。
自分が手話を使えないのを棚にひょいと上げての感想ですが。

手話だからこそ持ち得る世界、考えることのできる世界はあるのではと私には見えているのですが・・・ちえさん、どうでしょう?

Chie: 手話はとても機能的、初めて言われました(笑)
当たり前すぎてちょっと分からないですが、確かに、手話を使う人同士であると、その人の感情、その人の好みが分かりますね。

聴こえる人たち同士は普段、顔を意識して見ることは少ないでしょうか?


Mau: 私は癖なのか、お話している人の顔を見ないと話はできないのですが、どうでしょう。私の周りの人たちは意識、無意識に顔を見て話していると思います。
そうじゃない人もいますが・・・年を重ねてくると・・・似たような人がまわりに集まってくるというか、残ってくださるのでしょうね。

Chie: なるほど、人間観察をしていると、目を合わせて話をする人もいれば、
一方が目を合わせようとせず、別の方向を見ながら聞いている人がいたりします。その人を見る度に、 「こらぁ、人の話を聞け〜」と思います(笑)。
私も、目を合わせて「でしか」、話ができない質なので、似たような人がこれからは集まってくるのかもしれないですね。コミュニケーションについて、最近は希薄と言われていますが、まうさんから見て、やはり時代を追うことに変わってきていますか?


Mau: コミュニケーションについては、本質的なものは変わっていないと思いますが、さきほどの例のように「便利」なおもちゃができたので、それを挟んでコミュニケーションを取ることに慣らされている時代には感じますね。

Chie: いっそのこと、便利なおもちゃを壊したら携帯電話も壊したら、愛がもっと生まれてくるような気はします。

Mau: ちえさん見かけによらず過激&情熱派ですね~!

Chie: あはは(笑)。

前世は、戦国時代の武将!?

Mau: きっとちえさんの前世は戦国時代の武将だったと思います(きっぱり)。

Chie: 織田信長さんと対戦していたかもしれないですね〜
戦国時代の漫画は小さい頃に読んでいました。その影響もあるかと思います。

Mau: おお、私の読みもあながち外れていたわけではないようですね。

Chie: そうですね、もしかしたらその通り、織田さんと戦国時代に戦っていたかもしれないです。

Mau: でも信長ではないということは・・・誰でしょう?

Chie: 誰なんでしょうね、落ち武者だったり(笑)
天地人の直江兼継さんだったらもっといいですね。


Mau: ちえさんは、伊達政宗だ!

Chie: おおおお!好きでした!伊達政宗には憧れていました!というか、なぜ、伊達政宗だと思ったのですか?

Mau: そうですね~・・・伊達政宗は自らの道を信じて最後まで信念を貫いて屈服しなかったとことでしょうか・・・。
ちえさんの中に時折見え隠れする静かな闘志から・・・かな。

Chie: わ〜すごい褒め言葉です、ありがとうございます。

伊達政宗に憧れて、仙台に行って資料館に連れてってほしいとせがんだことがありました。漫画から見た伊達政宗はクールですごくかっこいいと思ったのですが、そういえば、今まで憧れを抱いたのは、自らの道を信じて最後まで貫く人ばかりでした。

プロゴルファーの尾崎直道さんも、その一人でした。日本人がアメリカの試合に出て戦うことなんて難しいと言われていたアメリカへ、一人で飛んでいきました。
結果的に、後に丸ちゃん(丸山茂樹)とか、若手が挑戦していったし、話題の石川君も海外を視野に入れているみたいですね。

結果的には良い影響を残せた人だと私は思っていますし、
直道さんに会ったことがあるのですが、ゴルフボールを直接いただけました。という思い出がございます。

熱くなりました、すみません(笑)。


Mau: ひょ~っ!まさにホールインワンでしたね♪

Chie: そうですね!さすが、まうさんです!伊達政宗がでてくるとは想定外でした。



マインドマップの効果てきめん

Mau: これもマインドマップ効果でしょうか。思わぬところへボールは飛んでいくんですね~。

Chie: すごいです!効果抜群ですよ。
潜在意識でしょうか?ポテンシャル。


Mau: あれから毎日何かしらマインドマップを書いていますが、段々と自己流にアレンジされてくると共に、「すなわち・・・」と以前にもまして考える癖がついたと思います。
そうすると、今までかけ離れていたような事柄もカチンカチンとつながっていく気がします。

と・・・ちえさん!ごめんなさい、また私が脱線に引きずり込みました。

Chie: いえいえ、マインドマップを活用できていて本当に良いですね。

Mau:「健康診断」のお話をするつもりが、まだ病院の入り口でのお話ですよ!キャー!

Chie:あ!!病院の話でしたね。次にしましょう!(笑)


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出前で注文したラーメン in こと葉や


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by machi-life | 2009-07-24 10:19 | mau+chie life

第22回(2009.7.17) "マインドマップで気持ちを絵にする"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

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“聴こえるわたし”-Mau

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7月11日(土)、新潟市内のとある場所で開催された「マインドマップ体験会」に一人で出かけたわたし(Mau)でしたが、なんと会場でChieさんに遭遇しました!

マインドマップってなんだろう?

☆☆☆ マインドマップとは?→ mindmap.jp ☆☆☆ 

Mau: それにしても思いがけない場所で、先日はお会いしましたね!
ちえさんとMさんがマインドマップ体験会にいらっしゃっているとは全く予想外の出来事でした。
密かに勉強しようと思っていたのですが、スクールカウンセラーをしている友人や高校時代の恩師にも会場でお会いして嬉しびっくりの時間になりました!

Chie: マインドマップ体験会は、本当にびっくりですね!密かに勉強しようと思っていたのですか(笑)実は、まうさんが古町へ出かけると聞いたときに、もしかしたら?と思っていました。で も、これは神様に賭けてみようということで、 あえて聞きませんでしたが、まさか本当に会場で出会うとは思わなかったです(笑)。

Mau: 思わずその場で笑っちゃいましたよ ね~!

Chie: そうですね!Mさんも大喜びでしたね。

多岐に渡る活用方法&可能性

Mau:ちえさんはマインドマップ自体はいつ頃知りましたか?また、受講を決めた経緯についても教えていただけますか?

Chie: マインドマップは大学4年の頃に知りました。
一緒に活動していた先輩がパソコンソフトで作ったマインドマップを見て感動したのを覚えています。
パソコンソフトとしてマインドマップを先輩と一緒に購入して使ってみたのですが、どこかで使いにくさを感じていました。
次第に遠ざかってしまいましたが、最近書店でマインドマップの本が並んでいますよね?
そこで、 もう一度マインドマップに触れてみようと思いつつ、なかなか実践できずにいました。そんなときにこの体験会を知りました。すぐに申し込みましたね。


Mau: なるほど、大学の時の先輩はどんなマインドマップを作られていたのでしょう?

Chie: 当時は大学内の講義保障に関する活動をしていました。
事業を進めるにあたって企画やネットワークの作り方についてスタッフ同士がイメージを共有できるように作成してくださいました。


Mau: とても良い使い方ですね!
体験会参加後、改めて何かに役立ててみようと思いましたか?さっそく書いてみましたか?

Chie: ノートとカラーのペンを買いました(笑)そして、日々の業務の中から1つのテーマを取り出して実際に色分けで書いてみました。
視覚的にも分かるし、考えて書くだけでもわくわくしてきました。


Mau: カラーペンとノート!この時点でもうかなり出来上がった気持ちになりますね。私も書いてみましたよ。

Chie: どんなことを書いてみましたか?書いてみたときはどんな気持ちでしたか?

Mau: 私の場合は、ちょうど日本史や一般常識についての本を読んでいてなかなか整理が難しかったので、それを項目別に書いてみました。
例えば、テーマを「戦後の日本」としてどんどん広げていく感じです。我ながら分かりやすいものができました。それを、教えていただいた暗記サイクルに合わせて見直しています。
ええと、10分後、1時間後、24時間後、1週間後・・・1ヵ月後でしたっけ?これからどんどん仕事にも活かしていきたいと思っています。

書いているときは、「無我夢中」ですね。楽しくて仕方がない状態です。もやもやしていた霧がマインドマップを描くことにことによって、すっきりと晴れ渡るような感じです。

Chie: あっ!暗記サイクルについては体験会の中で話されていたことでしょうか?

Mau: はい、学習にマインドマップを取り入れるという主旨のお話をされていた時に言われてました。

「聴こえないわたし」「聴こえるわたし」共に学べる形を考える

Chie: 初めて知りました、ありがとうございます。
実は、このように体験会で話されていた中で細かい情報がほとんど私の中に入っていなかったことがたくさんありました。
講師に手話を覚えてもらうか、講師とマンツーマンでレッスンを受けるかといった方法も考えていましたが、その前に予備知識として本を読むことも必要ですね。
体験会は全員が聴こえる人たちで、聴こえないのは私だけでした。
聴こえる人たちの世界にいて、情報量の多さに感心しました。
一方で、耳で得られることができない分、本を読まなきゃいかんなぁとあらためて、やる気にさせてくれました。


Mau: そうでしたか・・・事前に講師の方へはちえさんがろう者であるということはお伝えしてあったのでしょうか?

Chie: 担当スタッフには伝えていました。でも今回は敢えて、手話通訳を利用しませんでした。
実際に聴こえる人たちのセミナーはどのようなものだったのか、体感したく参加してみました。


Mau: では、こういったセミナーには初めて参加されましたか?

Chie: そうです。前の自分だったら最初から諦めていましたね。聴こえないからどうせ情報は少ないし、
勉強にならない、と。


Mau: 聴こえているわたしも講師のお話を聞いて、考えて、(スライドを)見て、書いて・・・と、てんてこまいになるような膨大な情報量でしたので、ちえさんはどのようにこれらの情報を得られていたのかしら?と気になってはいましたが、振り向く余裕もない・・・すごい4時間でした。

Chie: 得られた情報量といえば、もしかしたら20%もないかもしれないですね。パワーポイントとMさんのメモくらいですが、そのことは最初から分かっていたことでした。
しかし、あらためて、聴こえない人が一人だけで、聴こえる人ばかり囲まれているとまるで異国の地にいるような感覚ですね。訳のわからない言葉でみんなが同時に動いている、みたいな感じです。


もう少し分かりやすく言うと、スターバックスのようなガラス張りのところで、向こう側に友人が何かをしゃべっているけれど分からないという状況と同じですね。

こういうことは、大学時代にノートテイクの支援を受けないまま、講義に出ていたときと同じなので、懐かしさを感じるとともに、ちょっと切なかったですね。


Mau: そういうことならお役に立てそうですよ。
自慢じゃありませんが、何でも書き取るメモ魔ですし、あの日の流れと目的は掴んだつもりです。あの日から既に3人の生徒さんに、マインドマップの内容をお話しました。

ちえさんにご説明させていただくことによって、私も再度確認ができます。
ちえさんにとってもきちんと今整理をして知っておかれると仕事にもプライベートにも友好的な方法だと思います。近いうちに先日の内容についておやつをつまみながらお話しませんか?

Chie: 本当ですか!?ありがとうございます。ぜひお聞きしたいです。おやつは必ず付き物ですね(笑)。よろしくお願いします。


Mau: 決まりですね!お互いに、マインドマップの本も持ち寄ることにしましょうか。

体験会での「聴こえる世界」・・・そしてこれから

Chie: 了解です、よろしくお願いします!
体験会での「聴こえる世界」はいろいろな意味で刺激になりました。
1つのゲームをやるにしても、情報の差によっててきた答えが違っていたことにショックも受けました。

ワークショップとして、クリップの話がありましたよね。事務用品で使うクリップなのですが、その新しい使い方という問いかけがありました。

講師が問いかけたのは、クリップについて新しい使い方について自分自身で考えられる項目を挙げるという意味でしたよね?


Mau: そうでした。

Chie: そのワークショップで、Mさんの説明による情報は、クリップの使い方について、

①何でも良いので新しい方法を考える。
②教材に使えそうな物でもOKなので、3分以内に考える
という内容でした。そのときに、3分は長いなと思いながら、真っ白の紙に書いたんですよね。

3分になって、見上げたらみなさんの紙が項目ごとに、文字で羅列されていました。
講師の「10項目以上考えた人?」と挙手を求める問いかけで、 「え?」と思いました。

このときに初めて知ったのです。

新しい方法について絵をイメージして描くのではなくて、考えられる方法を書くということだったのを。
新しい方法について1つ、絵を描いてイメージができるようにすると思っていました。


Mau: なるほど~・・・確かに今までに行ったことのないワークでしたので、何のためにこれをやらされているのか、最初はわかりにくかったかもしれません。
後に、「絵を使わないで頭に浮かんだものをただ羅列して文字として書いていく」ことと、「絵を中心に連想をしながら描いていく方がアイディアが出やすい」ということを講師は身を持って体験させるための実験だったんだ!ということが分かりましたが、。あの手のセミナーに参加し慣れていないと少し分かりにくい説明でしたから、聴こえる人でも?と思った人はいたようです よ。

Chie: そうでしたか。でも、結局、聴こえる人たちが書けていたという点においてはショックでしたね〜。

Mau: ショックだったんですね。

Chie: そうですね。一人だけ置いていかれた現状を突きつけられました。

Mau: いろいろとちえさんが感じられたことを正直に講師の方にお伝えしていいと思います。もっと相互方向から工夫できることはありそうですね。

Chie: ありがとうございます。パワーポイントでも説明可能ですので工夫はできるかもしれないですね。
逆に、指導者として、受講生との情報の共有についてもっと意識が必要だと我が身を振り返ってみました。


Mau: さすが~!
「人にする説明はこれでもか、これでもか!というぐらい分かりやすく、いろんな言い方で言いなさい!それでも伝わるのは良くて7割だから!」と言われましたね~。
あの日は、どんな生徒が、どのような目的でやってくるという事前情報はほとんどなかったと思いますから、講師の方はあの時間の最善を尽くされていたと思います。
自分の日々の教え方と重ね合わせながら体験会に参加することができて、新しい教え方、方法、過去の振り返りができました。

Chie: そうですね。講師から学ぶことはたくさんありました。この一件以来、レッスンでもっと解説を含めるようにしていますが、
まだ試行錯誤の段階です。


Mau: これからも一瞬一瞬試行錯誤をするしかないみたいですよ~(涙)。

Chie: 指導者は常に課題山積みですね〜。まうさんはマインドマップについて以前から取り組んでいたみたいですが、どのようなきっかけで知りましたか?

Mau: なんだったかな~?本でも、情報でも雑食なのでとりあえず頭に入れておくのですが・・・すぐに忘れてしまいます・・・。
「こ、これは!」と思うものにはすぐに飛びつくのですが。

マインドマップは本を読んで半分理解をしたような気持ちになったまま、心の「保留ボックス」にぽいっと放り投げてありました。
今回は別のことについて調べていて、体験会のお知らせを知りました。本当は全3回のうち、1回のみの参加でお願いをしていましたが、事務局の方から「ぜひ2回目と3回目も!」というお話をいただいて、続けて勉強をさせていただくことにしました。さくほどのお話のように私も課題は山積みですが、本で学ぶことよりも、人に直接教えてもらうほうが、何倍も理解できるし、面白いものだと実感できました。

ちえさんは、どのような学びのスタイルが自分に合っていると思われますか?

Chie: 私も忘れっぽいですが、学習できたら身に付きますよね〜と信じたいところです(^^
学びのスタイルについて、人との対話が大きいかもしれないです(コミュニケーションが成り立つという条件の下)。人と対話するとき、物事の説明ができないようでは、理解していないのと同義であると私は思っています。

科学的に証明できない現状は別です、例えば宇宙人を見かけて不思議な気持ちになった、ということもあっていいです。

これとは別の話になりますが、「理解」は「他人に説明ができる言葉を持っている」のと同じ意味であると考えています。

人と話をすることによって「もしかしたらこういうことかも?」と思うことがありますが、これは理論と経験が結びついた瞬間だと思います。

理論と実践のサイクルでしょうか。先輩から教わりました。

インプットといえば、本と実体験(経験)。指導も、経験に含まれますね。


Mau: 同感です。あはは宇宙人!!・・・ぜひ出会ってみたいですね~♪

同じものを見ても、同じ場所にいても、それぞれ感じることはあくまでも個人的なその人独自のものであるということを改めてちえさんから教えていただいた気がします。

嬉しいことも、悲しいことも、いろんな人と経験を共有してその人の見え方を知っていきたいです。

マインドマップに関してはどうやら書き続けることしか道はないようですがら・・・毎日なるべくその時間を作りたいです。何よりも楽しい!ですよね。中央に書く絵が上達してきたような気がします。

e0172983_083889.jpg


Mau/mindmap(画像をクリックすると大きくなります)

Chie: 中央に書く絵が上達?すごいですね!私は文字がきれいになりました(笑)
ブログにマインドマップをアップしてみると・・・


e0172983_074486.jpg


Chie/mindmap(画像をクリックすると大きくなります)

Mau: 確かに、一人で書くときはゆっくりと考えながらですから、文字も絵も丁寧になっていきますね。
新しい瞑想スタイルのように思えてきました。できあがると達成感もありますし。

Chie: なかなか触れることができなかったマインドマップ、とても身近に感じられるようになりましたね。
体験会に参加して本当に良かったです♪講師の方に感謝です。
みなさんも良かったらマインドマップを試してみませんか?


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by machi-life | 2009-07-17 23:59 | mau+chie life

第21回(2009.7.10)  "アメリカと留学の巻"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

"聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

Mau: 今日は暑かったですね。

Chie:暑かったですね〜 頭がぼーっとして、仕方なく昼寝をしたら、その後は頭が回るようになりました。まうさんはいかがでしたか?

Mau: 今朝、我が家にホームステイをしていたアメリカの男の子たちを見送ったら、安堵感と寂しさが入り混じった気持ちになってぐったりしていましたが、お昼寝をしたらすっきりしました。

アメリカの少年合唱団来日について

Chie:音楽隊でしたね。土曜日にりゅーとぴあへ行ったのですが、チラシだったか、そのような情報がありました。

Mau: そうなんです、フェニックス少年合唱団(Phoenix Boys Choir) というアメリカ最大規模の少年合唱団員が今回ジャパンツアーのため来日しています。現在も東京や神奈川県の会場で公演を行っています。

Chie:まだ若い少年たちでしたよね。

Mau: ええ、奇しくも私が23歳~25歳の時に留学をしていたアリゾナ州からの11歳~14歳の少年たちでした。来日する前から不思議なご縁を感じていましたが、彼らと実際に会って、ハグをしたら、アリゾナの壮大な風景を思い出して懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

Chie:アリゾナの空気が感じられましたか?

Mau: びりびりと感じました。4泊5日を一緒に過ごしましたが、彼らの話の中に出てくる地名や地域の大部分が訪れたことのある場所でしたので、お互いに親しみを最初から持つことができました。その土地の空気や匂いというものは身体にしみ込んで、いつもは影を潜めているけれど、ふとした瞬間にパアッと出てきてより繊細な部分での感情を呼び起こしてくれます。

Chie:共通点があるからこそ、話の中身も深まるし、その場にいた経験を分かち合う関係だからこそですね。会話はもちろん、英語でしたか?

Mau: そうですね、会話は全て英語でした。彼ら専属の看護士の女性が付き添ってこられていましたが、彼女は片言ですがスペイン語もお話されていました。
近年アメリカにはスペイン語を母国語とする人たちが増加しているので、特に人種、国、性別等に関わらず皆が必要とする医療の場面では用意された通訳がいつも一緒にいるわけではないので、看護師や医者もスペイン語を習得する需要を感じていると話されていました。

今回来日している少年たちは、ちょうど子供と大人の真ん中を右に左に揺れ動いている時期ですから、大人の会話が成立するようなこともあれば、お散歩中には現実の話かと思って真剣に耳を傾けていたら、実は彼の空想ストーリーだったりもして・・・子供らしい脈絡のない会話も面白かったですね。

日本に居ても同じことですが、こういうときはいちいち単語に気を留めて話を聞くのではなく、この人は今私にどんな気持ちを伝えようとしているのかな?と考えるようにしています。
相手も私もリラックスをして、体全体でふわふわっと受け止めて聴くという感じでしょうか。
細かい聞き落としや言葉の足りなさは相手の表情や想像で補うこともできますが、それを大きく超えた予想外の展開があった時もお互いに目をまんまるくして状況を面白がることができたと思います。

Chie:手話を使うろう者たちと接する度に、手話の需要を感じる人が出てくるのと同じですね。
単語1つ1つにこだわっていたら、24時間も身体持たなくなりますし、脈絡を受け止める(メッセージを受け止める)楽しみも変わってきますよね。
結論がどうなろうと、最終的には「おもしろかった」と思える話ができるっていいですね。


Mau: 同感です。
出会う前に想像していた少年たちが、実際に出会うと少し形を変えて、何日か過ごすうちにまた形を変えていく・・・5日間向き合ってみても、お互いに見えたのは断面的なものでしかないわけですが、こういう「もの足りなさ」を残して終わることも、次のステップへの原動力になることもよくありますから、彼らはもちろん、そして受け入れをさせていただいた日本のホストファミリーも今回のことをきっかけにまた予想もしない形で未来につながっていけたらなと思います。これからが楽しみです。

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*日本といえば寿司? (2009年3月 デンマーク・コペンハーゲン空港にて)*

アメリカの少年との会話から

Chie:アリゾナの空気を吸っていたら、アメリカに行きたくなったとか、そういう気持ちは起きましたか?

Mau: 不思議とそういう気持ちは起こりませんでした。もっと一緒に居て、同じものを食べながら、見ながら、体験しながら時間を過ごせる未来が来るといいなあ・・・と考えていました。
彼らの日本を見る目がとても新鮮だったから、私も改めて日本に居ながら彼らの目線でいることができました。国内に居て海外を感じる面白い体験でしたね。

Chie: 同じ目線で、今を生きるということですね。国内に居て海外を感じる、これが異文化交流の魅力ですね。
例えばどういう体験が一番面白かったでしょうか?


Mau: そうですね。なかなかこれっ!という派手なエピソードはないのですが・・・。

我が家にはインド系のアメリカ人の少年たちがホームステイをしていたのですが、一人は好奇心がものすごく旺盛で何にでも興味を持って質問を投げかけてくるタイプでした。
もう一人はいつも静かにしていて、澄ました感じに見えました。家にいる時は私たちの話を黙って聞いているか、彼が普段から付けているという日記帳に長い時間をかけて何かを綴っているようでしたが、何を彼が感じているのかは話からはなかなか見えてこなかったんです。

あるイベントからの帰りの車中、いつもおしゃべりな男の子は眠っていました。
そのときにあまり自分の気持ちを話さない彼が、「僕はその土地に行って、いろんな風景を眺めながら、ここに大昔はどんな人が何を考え、何をしながら住んでいたのか想像してみるのが好きなんです」、と話してくれました。

6歳から合唱団に入り、さまざまな場所を訪れ歌う彼の内側に大きく広がる世界を少し見ることができました。

もっといろいろな面を見たかったなあ。 I miss them .... 少しほっとしている反面、ああ彼らがここにもう居ないのが寂しい。
今はそんな相反した気持ちです。

Chie:すてきな経験をされたのですね!!うらやましい限りです。

Mau: ありがとうございます。一人の人間として、対等に付き合えたと思います。

Chie:異文化交流は本当にいろいろな発見があります。

Mau: そう思います。
特に彼らの場合、ツアーはお仕事ではありませんが、選ばれたメンバーとして日本国内のツアーを成功させることを目的に来日しています。
そういう意味ではプロフェッショナルですから、年齢に関係なく、彼らが目的を気持ちよくやるべきことをできるように考えてこちらもお迎えしました。

彼らも自分たちが来日している第一の目的は意識をして行動しているようでした。
大人の方々は、指揮者、ツアーコーディネーター、伴奏者、看護士と来ていらっしゃった他に、中間的な立場として昔は少年団員だったOBが同行していました。
よほどのことがない限り、指揮者やコーディネーターが演奏の場以外で少年たちを注意することはなく、そういったことはOBに任せていました。
日本なら思わず口出しをしてしまいそうでしたが、みなさん適材適所で待機をしていて他の人の役割を奪うことなくそこにいるという態度を取っていました。
とても気持ちの良いお互いを尊重しあうスタイルだと思います。

少年たちも今自分たちがここですべきこと、そしてあまり好ましくないこと、言いにくいことに対しても黙っているのではなくきちんと言葉にして説明をしてくれました。
小さい時から、きちんと自分で考えて育ったのだろうなと想像しました。迎える私たちも、曖昧にしたりするのではなく、きちんと分かってもらえるように説明をしたつもりです。

Chie:それを直接言葉にできることは、一見普通かもしれないけど大切なこと。役割分担ができている周りの人たち、そして、少年でそれができるって良い環境で育ったと伝わってきます。
自分で考える、それって本当に大切だとものすごく実感しています。

Mau: そうですね、自分もきちんとそれを主張をして話をして、受け入れてもらえるなら貫くけれど、もし拒否されて、自分もその理由を受け入れることができたら、ちゃんと気持ちを切り替えられる人たちでした。
やってみて(言ってみて)だめなら、諦めるけれど、それをしないで諦めるという生活を送っていないから、気持ちよく生きられるのでしょうね。そしてみんながそうやってバランスを取りながら生きていられるって気持ちがいいですね。
受け入れたり、受け入れられたり・・・そういえばこういうことをアメリカで学んだのだと思い出しました。

異国の地での留学について

Mau:ちえさんは留学してみようと考えたことはありますか?あるとしたらいつ頃ですか?

Chie:漠然ですが、留学してみようと考えたことはありました。大学2年の時、ダスキン障害者リーダー育成事業でグループの研修旅行を計画しました。そのときに渡航先がアメリカでした。
ニューヨーク州、カリフォルニア州それぞれに五日間滞在。
このときが初の海外旅行だったこともあり、「もっと海外の事を知りたい」という気持ちが帰国後も残っていました。

もともと異文化交流は、親戚の中にブラジル人が居たこと、兄が語学を学んでいたことから興味を持っていたことから、
異国に身を移すことで得られるものは絶対にあると感じていました。

実は大学時代の同期が留学生としてもうすぐアメリカに出発します。
まうさんのように、異国で感じ取る体験は後の人生に活きるので留学してみたいなという漠然とした憧れは今でもありますね。

1つ不思議なエピソードがあるのですが、アメリカで出会った日本の留学生がなんと新潟県民でした!


Mau: 新潟県民ですか。おお、新潟とのご縁はその時から続いていたんですね!
アメリカでの滞在はホームステイですか?

Chie:滞在中は研修中ということもあり、ホテル暮らしでした。ここでの経験も良い経験になりました。
ホテルのフロントを15歳くらいの少年がやっていたことにカルチャーショックを受けました。
日本のビジネスホテルといえば、大人がやる仕事。それを覆されたというか、
日本での視点が違うと体感しました。今でも、忘れられないです。
まうさん、留学という行動に移したきっかけは何でしょうか?


留学を決意したきっかけ

Mau: 初めてのホームステイ体験は高校2年生でしたが、そのときに味わった「伝えたいことを伝えられない悔しさ」が、後に留学を目指すことになったきっかけです。

Chie:そういう体験が基になったんですね。

Mau: ホストファミリーも素晴らしい人たちだったので、一気にアメリカが好きになっちゃいましたね。単純です。
最初は身振り手振りでどうにかなりましたが、内容がこみいってくると途端にだめですね、伝わりませんでした(泣)。

Chie:コミュニケーションはジェスチャーだけでは伝わりきれない物がありますね。私はその前に、アメリカから帰って家族や周囲に「留学する!」と宣言したものの、現実の壁に突き当たってしまいました。

Mau: 現実に戻ってきて、留学熱は冷めてしまいましたか?

Chie:留学する目的が何なのか?自分の中で定まっていなかったんですね。同時に、他の国も見てみたいという想いがありました。
アメリカはアメリカ。その頃に、ベトナムというキーワードが学内で出てくるようになり、アジア方面に関心を持ちました。そして、 実際に行ってみました。

留学してどうするのか、実際に留学してその後はどうするのかという計画性がゼロだったの
で家族はものすごく心配したのだと思います。それに、先輩たちが何人か留学しているのを見ていたこともあって慎重になっていました。


Mau: なるほど・・・今回留学をされる同期のお友達はろうの方ですか?

Chie: ろう者です。今はアメリカ手話と英語の勉強に励んでいるみたいです。

Mau: 楽しみですね!ちえさんも遊びに行けるといいですね。

Chie: そうですね、アメリカには知り合いが数人留学しているので行けたら会いたいですね。

留学への憧れについて

Chie:今年の冬にフィンランド、スウェーデン、ドイツへ行ったときも、やはり、「そこへ滞在して、学びたい」という想いは出てきました。
でも、まずは国内で地域でできるようにならないと!という気持ちでしたので、今回は留学について全然考えなかったですね。

憧れは憧れということでそのまま帰ってきました(笑)


Mau: 私も今は同じ気持ちです。今居る場所でしたいこと、しなければいけないことが山積みなので、それを一つ一つ着実に楽しみながらやっていけるかが今の私の課題でありしたいことです。ぶれないことで初めて見つけることのできるものがあるのだと少年たちからも改めて教えてもらった気がしています。

Chie:何をしたいのかを探しに行くことも、留学することへの1つの道ですが、その前に自分の中での芯みたいなものが固まっているかどうかです。
それがない限り、どこへ行っても迷い続けると思います。人生は迷いの連続かもしれないですけど、判断するための基準が自分の中にあるかないかだけでも違ってくると思います。

新潟でやることがあるので北欧から帰るときはには後ろ髪を引かれる想いでした。でも日本に帰ったらすぐに「新潟でやるぞ」という気持ちになりました。
1つ1つ片付けながら、楽しみながら着実に前を進んで行きたいですね。


Mau: 仕事+遊びを兼ねていつか海外にも一緒に行けるといいですね!

Chie: そうですね。温泉にでも行きたいですね〜。

Mau: そうでした、三条の温泉でしたね!電車での旅の提案も嬉しかったです。
電車での旅も久しぶりなのでとても楽しみです。

Chie: 電車の旅!きっと楽しいですよ♪

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

異国の地に想いを馳せた二人、今回は留学がテーマでした。
皆様の留学体験、異文化交流体験のお話を聞いてみたいです!ぜひコメントにてお聞かせください♪



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by machi-life | 2009-07-10 00:29 | mau+chie life

第20回 (2009.7.03) “ ろう者の大学生活 ”

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

"聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
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"聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
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聴こえない人にとって・手話によるコミュニケーション・音声言語によるコミュニケーション

Chie:聴こえない人は手話によるコミュニケーションは可能であっても、音声日本語による会話ができないこと(書き言葉でも文章力がないことによって十分な意思疎通が困難)によって仕事ができないと思われるケースをよく聞きます。

例えば、仕事中に聴こえる人たちが声だけで会話をしたとき、仕事に関する情報があったとします。でも聴こえない人はその会話の中身が分からないだけでなく、会話していること自体気がつかないときもあります。

そこでいつの間にか、話が決まっていたら聴こえない人の立場はなくなりますよね。

そういった現状を聞いたことはありますし、聾学校の同級生も「日本語がうまく書けないから誤解されてしまう」と悩んでいました。

聴こえない私は小説やエッセイ、雑誌等を読み、インターネット、新聞で日本語に触れていますが、自分の言葉として意思表示ができる言葉が見つからないときもあります。


(前回19回のブログ参照新聞にある聴覚障害者の誤用例文、 「作成した 直る お願いします」。

手話の単語だけを見たら語順の間違いはないです。だからといって手話に助詞の役割がないのかといったら、間違いです。

手の動き以外に、動いている部分が助詞の役割を果たしています。表情ではなく、手話は空間と顔の動かし方、手話言語学でいえば、非手指動作を使って区別しています。


日本語は助詞を使って区別しますね。

・ 彼は彼女に渡した。

・ 彼に彼女が本を渡した。

・ 彼が彼女に本を渡した。

手話なら空間の使用によって意味が変わってきます。


Mau:日本語と手話。改めて別の言語であることがわかりましたが、手話と日本語が入り混じって頭の中は忙しそうですね。

Chie:手話だったら表せる、でも日本語だと自分の頭の中には言葉がない、という人もいます。

例えば、「あの人とは仕事はできるけど、プライベートではあまり話したくないかな。嫌いってわけではないけど。」ということについて、手話でしたら非手指動作(手と指以外の動き)等の文法で、ニュアンスが伝わります。

しかし、「〜わけではない」、「〜かな」という微妙な意思表示について表現できる日本語を持ち合わせていない時、「嫌い」の単語だけで終わるときがあります。本人はそこまで「嫌い」というつもりではなくても、その気持ちにフィットする単語が見つからない故、1つだけになってしまう。
 

同級生の中に、明るくていつも元気な彼女がいました、でも会社に入ってからは「昼休みは毎日一人で食べている」と聞きました。

理由を聞いてみると、聴こえる人ばかりだからどうやって話せば良いのか分からないとのこと。

周りの人から見れば、一人で食べている様子からにして、あの人は心が狭いとか、つまらないとか誤解しやすくなりますね。

手話があるから、自分の言いたいことが言える。日本語ができなくて困っているアメリカ人が、同じアメリカ人とバッタリ会って英語でしゃべるのと同じだと思います。


日本語の概念について

Chie: 聾学校の教育方法は口の形を見ることから始めます。

話されていることは分からないですが、口の形は少しずつ分かります(それでも分からない人もいますが)。

しかし一方で、口の形に集中するため、概念が育たなくなります。


読み取れたのは良いけど、そこから日本語として意味を理解する作業に入らないとついていけなくなりますね。 概念は、私にとってはすごく曖昧だったように思います。
家に帰って母に「これはどういう意味(の言葉)?」と聞いていたように思います。

コミュニケーションはできても、日本語の文章が書けない同級生がいました。
卒業文集を作るときに、彼が手話でやっていたのを読み取って、私が日本語に変えて書きました(何度も、私が書いた日本語を手話に変えて彼に確認していました。「違う!」とはっきり言ってくれたので、助かっていました。)


漢字の概念も同じで、漫画の中に 「敵」という言葉が出てきたのですが、意味がつかめなかったんですね。絵を見ても、どういうこと?とチンプンカンプンです。
絵だけでは自信がなかったのです。「あまり仲が良くないという意味なのかしら?」という程度でした。

中学2年生か3年生の頃、映画を見て「敵」の意味が分かりました。
「あ!この人とあの人は敵なのだ!」と映像を通して理解できました。

例えば 「おす」にしても、いろいろな意味がありますね。はんこを押す。ドアを押すとか。
文字を見るだけしか情報が入らないとしたら、知っている単度だけの範囲になりますね。手話による解説があるとと「おす」はどの「おす」か、理解ができます。文字を見て、すぐに手話と結びつけるためには、文字を見るだけでは難しいと思います。


もし小さいときに日本語を覚える前に手話を覚えたていたら日本語はどうなっていたかは、想像ができないですね。 手話を先に覚えていたら、日本語の単語はもっとたくさんあったかもしれないですし、その辺りは分からないです。

手話で概念を育てた後、日本語の概念を身につけることはたぶんできると思うのですが、具体的にどうやって?といった方法はまだ分からないです。聾学校の先生の中には答えを持っている人もいると思います。


手話は介護? 
Mau:ブログをたくさんの人に見ていただきたいという気持ちで、現在このサイトは「生涯教育」と「手話・点字」というブログランキングに登録しています。
そのサイトでは、「手話」は、「介護」のひとつとして位置づけされていて、Chieさんたちが現在「手話を言語」として認識してもらおうと奮闘しているのに対して、「手話=介護」という現状の認識に現実と目標の壁を感じました。

Chie: 手話は聴こえない人が使うもの。だから聴こえないことは障害者であるということ。
民族の少数派とかではなく障害者 障害者=かわいそう 障害者=助けないと!という存在です。



日本の福祉大学の現状「聴覚障害学生支援」とは?
Chie:全国的に見て、私が在籍していた大学はノートテイクという聴覚障害学生支援が活発でした。
先生が話している内容をルーズリーフに、例えば「こんにちは、今日は天気がいいですね!」と書きます。
たまたま、人材不足により、同じ講義を受けている学生に頼まざるを得なかったのですが、書いてもらっていました。

聴こえないことによって授業の内容が理解できない時、聴覚障害学生に適切な支援を行うことが、現段階の講義保障です。


Mau: この講義保障は、聴覚障害を持つ学生と所属する大学との取り決めなのでしょうか。
また、このサービスは大学が斡旋してくれるのでしょうか?それとも自分で探さなくてはいけませんか?

ボランティアをしている学生さん自身も、その講義を受講している方なのか、あくまでも「仕事」としてその時間はノートテークのために来られるのか教えていただけますか(実際のところは後者でないと難しそうですが)。

Chie: ほとんど、大学の中で決められていきますが、現場は学生任せが目立ちます。
分かりやすい授業は、聴こえる人の為にもなると思うのですが。。。

福祉大学はボランティアをしている学生に対してあまり適切な整備があるとは言えません。というのは、講義のノートテイク担当が、ほとんどその受講生なのです(現在は変わったかもしれないですが、私が在籍していたころはそうでした)。

ですから、ノートテイクをしていただいた紙はノートテイクをした学生の学習保障として後からコピーを渡していました。

しかし、この体制は本来は望ましくないことです。なぜなら、同じ講義を受けている学生がノートテイクをすることは、学ぶ権利がなくなるのと同じです。人材不足のためそうならざるを得ないといった状況です。


この大学は昔から障害学生を受け入れていました。そういった歴史から、私が入学した頃は1年生から4年生まで、50名の聴覚障害学生がいました。この在籍率は日本一です。

しかし、日本一だからこそ、問題もあります。
基本的に、講義1コマつきノートテイクが必要であれば、最低2名の支援学生が必要です。

もし一週間に10コマ受けるとしたら、20名必要になりますね。それをもし、自分で探してコーディネートするとしたら、可能な数字なのでしょうか。

幸い、私の大学は障害学生支援センターがあり、相談に応じてくださるスタッフもいましたので何とか間に合っていました。


Mau:先生はろう者や難聴者がいる授業の時は普段よりゆっくりしゃべってくれますか?

Chie:ほとんどはそこまでの配慮は難しいですね。ノートテイクがあるから安心という方もいれば、もともと話をゆっくり90分間話すことは難しいことということで、スタイルを変えない先生もいらっしゃいます。

Mau:お話をお聞きしていると、ろうや難聴の学生が大学で自力で授業を受けることは難しそうです。

誰かに助けてもらう状況は卒業まで続きそうです。こういった現状は、大学からの未来を見据えた優しさなのでしょうか?

Chie:これについては微妙なところですね。社会の厳しさを大学時代に慣れさせることが目的であっても、実際には同じ仲間たちが集うことによってアイデンティティを確立、精神的な自立を目指している場になっています。

大学から学生への奨励金はありますが、1年間に多く活動しても、2〜4万円しかもらえない状態です(最近の動向は分かりませんが)。一方、聴覚障害学生でありながら、聴こえないことを隠す人もいました。支援を受けたくない人が半分くらいいましたね。

理由としては、恥ずかしい、特別扱いされたくないという想いや、聴こえないことについてあまり深く考えていなかったり、分からないことが分からなくて当たり前だったりします。


そんな中で、大学生活を通して変化していった友人もいました。
高校生活までずっと、わからないことが分からなくて当たり前でした。でも手話を覚えた今は自分に自信が出た、と語る友人が何人かいました。

そういう意味で、福祉大学はボランティア精神が強い分、聴覚障害学生がどこまで自立できるかが問われる場かもしれないです。厳しいかもしれないですね。


ボランティア精神が強いと、力関係が生じます。
助けてあげるよ 助けてもらうといった力関係です。


Chie: 例えばノートテイクの字が汚いからもっときれいに書いてほしいと要望したくても、助けてもらっている立場であることから、遠慮していました。

「お金払ってもらっているから、仕事だよ」という想いと「でも奨励金が少ないから悪いかな」という意見がぶつかりやすいです。

要望するともうかしたらもう支援をしてくれないかもしれない・・・と思って言えなかった。障害を持つ人のほとんどが思っていると思います。


Mau:ああ・・・。そうならざるを得ない状況ですね。

Chie:支援者が少ないからお願いする立場 やってもらうしかない どうしようもない状態でした(二年生のときに手話の勉強をきちんと始めました)。

先生の口が読めない 速い 見ているけど疲れる みんなが面白くて笑っていても何が面白いのか分からない 手話ができる学生には後で教えてもらっていました。講義中にビデオを使うこともありました。真っ暗でノートテイクが見えないことも!(笑)


Mau:うっ・・・先生、それはひどい~。Chieさん絶体絶命!

Chie:手話ができる友達に携帯の灯りを使っていました。

前に友達が「レポート書かなくてもいいよ」と言われたそうです、同じ学費を払っていますが、レポートを書く機会も与えられないことになりますね。

また、聾学校を卒業した後、体育系の大学を目指していた後輩が入学を拒否されたという話を聞いたことがあります。 今の時代で?とちょっと拍子抜けでしたが、それくらいまだまだ理解は広がっていないってことですね。


Mau:危ないから?

Chie:たとえば体育の時間に何かぶつかったりして誰も責任をもてないという理由からだそうです。

他にも、友達が別の大学に入りましたが、とても苦労していました。
大学は、「入ることは許可しますが、支援はしません」とし誓約書のようなものを書かされたとか。
そのあと、友達はたまたま手話を覚えたい同期と出会いました。そこからノートテイクと手話通訳を使いながら講義を受けていたそうです。


Mau:そこまでしてくれる友達にちょうど良いタイミングで出会えた彼、彼の友達も幸運な人たちに思えます。
きっとお互いにとって魅力的であり必要な存在だったのでしょうね。

Chie:彼は両親共に聴こえないデフファミリーで育ちましたが、大学に入ってカルチャーショックを受けていました。 その人と出会った、聴こえる人は手話を覚えたあと、今はボランティアセンターの職員として働いています。

Mau:その方にとっては、まさに人生を決定する出会い。お会いしてお話を聞いてみたくなります。
ちえさんご自身も聴こえる学生には想像のできない悩みを抱え、考えながらその時々の答えを導いてきたのだと思います。

現在手話講師として人生を切り開いて生きているちえさんだからこそ、「今」同じような葛藤の中で学び、試行錯誤をしている若いろうや難聴の学生たちに、言えること、できること、それに対する選択肢、そして可能性が見えてきた気がします。

Chie:ありがとうございます。まだ今でも試行錯誤の連続ですが、聴こえる人たちとの関わり、まうさんとの関わりも含めてすべてが新鮮です。今まで知らなかったことを知れたり、逆にこっちが勉強になることもあります。

大学のとき、入って3日で辞めたいと思ったことがありました。
聴こえる人たちの世界を知って苦しくなって「(聴こえない世界と)どっちに行こうかな」とは思っていました。

でも、今の私にとっては、聴こえない世界も聴こえる世界も知っていけたらいいなと思っています。
聴こえない世界は友達との話が楽しいけれど、面白くないというか何かが足りなく感じていました。

聴こえる世界は、難しいけれど言葉がたくさん、日本語を知る機会になっている、と。
それに、手話や日本語を通して人付き合いや物の受け止め方、視点、感覚、感触を知ることができるようになりました。
多様な価値観を知る機会が広がりますね。時にはグサッと刺さることもありますが、これも試練です。

一番いいのは、手話ができて聞こえる人たちからいろいろな視点、価値観について話し合えること。
そういった信頼関係を築いていきながら、お互いが手話を通して、仕事も一緒にできたら最高です。

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by machi-life | 2009-07-03 10:18 | mau+chie life