聴こえないわたし 聴こえるわたし ~ことば&暮らし~

それぞれの「ことば」を「知ること」からはじめよう
by machi-life
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ:mau+chie life( 50 )

第31回(2009.09.19) 『手話で あなたと 話がしたい』

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由  

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


“聴こえないわたし”-Chie
東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau
“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

新幹線+都電=片道3時間 学びの場所を衣替え

更なる出会いと学びの場を求めて、東京・武者修行にでかけることにしたMau。
初回レッスンが終わって、興奮冷めやらずといった状態です。



Chie: 良かったですね!リフレッシュさが伝わってきます^^


Mau: ありがとうございます。これから週1回×3ヶ月、教室の仕事とバランスを取りながら時間を上手に組み合わせてみようと思います。やる気の満々の人たちと出会うという意味でも、自分が今まで曖昧にしてきた部分と向き合うということでも、東京で学ぶ時間はとても刺激になりました。


Chie: すごいですね!どんなレッスンでしょうか?


Mau: 端的に言うと「英会話レッスン」なのです。メンバーは主に関東圏在住のばりばり英語を仕事で活用されてきた方々が、新たな舞台を目指して「英語で話す日本」について二時間しゃべり続けるクラスです。講師のイギリス人女性は、文法にとても厳しい方でしたが、それが嬉しいですね。きちんと訂正していただけるのはありがたいです。講師の注意の仕方、話題への切り返し方、褒め方等も勉強になります。


Chie: 講師としても大変良い刺激を受けながらの学習ができるのですね。おもしろそうです!
みなさん、英語で2時間ディスカッションでしょうか?



Mau: そうです。それが、あっという間の時間でした。

難しい問いや分からないことに対しては、臨機応変さと乗り切るユーモアが問われました。そうかと言っていい加減なことを言うわけにもいきませんし、困った!そこへ緊張も手伝って、しどろもどろ(嗚呼!)後で録音をした自分の声を聞いて・・・倒れそうになりました。次回はもうちょっと準備をして臨みたいと思います。


筆談があれば、手話は必要ない?


Mau:以前私たちのブログでも取り上げた「筆談ホステス」を読んだ方々から、「本を読んで思ったんだけど、筆談があれば、手話は必要ないよね。この本の作者は、筆談だからこそ、こんなに素敵な会話ができるのだから」と言われました。

「う~ん」と言いながらも、「でも聴者が何気なくしているような、“相手と自分が同時に会話を進行する”ことは筆談では無理ですし、筆談には筆談の良さもありますが、会話そのもののリズムを保ち続けることは難しいと思います。ろうの人同士、又はろう者と聴者間の意思疎通手段として手話は必要なものなんです。」ちえさんと以前お話をしてお聞きしたことをお伝えしたつもりですが、どうにも上手く伝わっているようには思えず・・・何となく話は終わってしまいました。

いろんな意見を持つ人がいて、そういう意見もありだとは頭では思いながらも、きちんとお話できないことを残念に思いました。私自身が手話を使いこなしていない・・・という自信の無さも出ていたかもしれません。

ちえさんはこう言われたらどう答えますか?


Chie: 「今日から明日の夜まで、全ての会話を筆談で臨んでください。そこからまた明日の夜にお話をしてみましょう」。という答え方ををしますね。2日間とも家の中に引きこもっていたら意味がないですが(笑)。


Mau: なるほど・・・。
では・・・いじわるな質問をしてごめんなさい。
もしその人が、「じゃあいいや!」と言ったらどうなりますか?


Chie: それでいいと思います、そのあとに、その人がいるところに行って「手話が必要」と思わせます。


Mau: あははは!強いですね。


Chie: ろう者の中には、日本語の読み書きが不得手な方もいます。ろう学校で教育を受けたものの、自らの言葉の習得に無頓着なのか、あるいは何らかの学習障害が合わさって日本語の読み書きが難しいろう者もいます。教員とのコミュニケーションがうまく図れずにいるのも1つの原因かと思いますが、(ろう学校の教員の中で手話が堪能な方は限られます)聴者たちから筆談で話しかけられて戸惑ったろう者を見てきました。

自分自身も、筆談だけで時折その人の意図がつかめなく、何度も軌道修正しながら話をしたことがありました。これが手話だったらどんなに楽だろう、と何度も思いました。

「筆談が良い、手話は不要」という方には、ろう者10人でその人のところへ行って道を聞いたり、何かを聞いてみます。

その人は筆談すると思うので、差し出された紙を見て、「何これ?読めないな」と日本語がわからないろう者が言ったら良いと思います。



Mau: そんなことになったら・・・「ごめんなさ~い!」と言ってダッシュで目の前から居なくなる人もいそうです。


Chie: 逃げられない空間を作れると良いですね。


Mau: ははは、追い詰めますねChieさん。そういったことは、日常的にありますか?


Chie: 逃げられたことはあります。でも、嬉しいことに一生懸命汲み取ろうとしてくれた人もいます。


Mau: わァ~っハハハ!!追いかけたのですね。やるなあ。


Chie: まだまだですのでこれからもどんどん試してみます。そう言いながらどうしても筆談で差し出された紙を見て「やはり筆談か〜」と仕方なく見てしまいます。


Mau: 私にも、たまに手話だけの日を作って鍛えてください!


Chie: 20日にしましょうか。


Mau: ほー・・・そうきましたか。Chieさんとのランチの日ですね。OK,そうしましょう!


Chie: 一時的にそうすることもできます。切り替えですので、手話モードにしてほしいときは手話モードにしますしそれでも歓迎です。


Mau: 私の場合は、手話というよりジェスチャーがほとんどですがそれでも良いですか?


Chie : ジェスチャーは人間に備わっている伝達機能の1つで自然なことです。そこから始まり、お互いにどうやって通じるようになるのかを体感しながら考える機会を通して手話に入っていった方がすんなりと身に付くと思います。

手話はジェスチャーとは別ですが、全くの別物ではない。
でも一方でジェスチャーと混在しているから手話も同じじゃないかという見方もあります、そこら辺は私も勉強中です。

手話が分からないとき、ジェスチャーで「これ何?手話では?」と聞くことがあると思います。それができる人とできない人がいます。黙り込んでしまう人がいるので、お互いに伝え合うためにはどうすればいいのか、と考えたときに「手話」につながったらいいですね。これは、英語もスペイン語も同じですよね?



Mau: なるほど・・・もし、言葉が書いても話しても伝わらないとしても・・・その時の状況にもよると思いますが、目の前に一生懸命に何かを伝えたい、伝えようとしている人がいたら、やっぱりどうにかしてつながりたいと考えるでしょうね。そしてたった一度かもしれないし、継続してそんな状況が起こった後のことなのかもしれませんが、その人を通して未知の言語に興味を抱くことは自然なことかもしれません。

言葉の通じない相手に出会い、「どうしていいのか分からない!どうしたらいいの~!?」というときに、「じゃあこうしよう!これがだめならああしよう!」という素早い思考の切り替えは、国のほとんどが日本人で占める国で暮らしている私たちには練習をする場は多くないと思います。日本で暮らす、日本語以外の言語話者にとっても日本人の反応に驚くこともあれば、戸惑うことも多いと聞きました。まだまだお互いに知っているようで知らないことがたくさんあるのだということなのだと思います。

でもこれも私たちもブログでよく話をしますが、慣れの部分も大きいと思います。
慣れるためには会う機会を増やして、何もせずとも同じ空間を一緒に過ごす時間も必要だと感じています。

ちえさんのスパルタ計画は大賛成です。私にとってもまだまだ未知の「手話時間」、「手話の世界」にどんどんいろんな人を引っ張り込んでください、手話の素晴らしさについて教えてください!


Chie: 日本人が多数を占める国だから「伝え合う」ことについての意識が他の国と異なるかもしれないですね。

高校時代に、アメリカから黒人女性が国際交流として聾学校に来たことがあります。彼女は聴者で手話ができない方でしたので音声で英語を話してみました(先生のススメもあって)。でも予想通り通じなかったですね。私が紙に英語を書こうとしました。

そのときに彼女は「No!」と言って、もっと話をしてごらんというジェスチャーで、文字に頼らず、音声にも頼り過ぎずに会話をしましょうと促していました。

当時は促されるまま、通じたいという想いで手話と英語を一緒に発したと思います。今思えば、このやりとりは、このスパルタ?計画と通ずるところがあります。

やはり日本人は、人種に対する捉え方が他国と違うかもしれません。
たとえば、アメリカ人やスペイン人だったら見た目で目の色や接していて、外国人だと分かりますが、ろう者の場合、日本人だから同じ人種として見ます。そもそも、聴こえない人は外見だけでは判断ができないですよね。

日本人同士では話がほとんど通じないという経験がないから、日本人同士だから筆談で通じる、ということはあるんじゃないでしょうか。

共通の見解というか日本人だから日本語がわかる=手話が分からなくても日本語を書けば通じるというようなもの。 どうでしょうか?

そういえば、以前まうさんの教室を訪れたとき、Yさんは以前と比べて手話で話しかけてきましたね。
通じる言語を選んでのことだったので、話しやすかったです。



Mau: Yちゃんも、私とちえさんの関係をうらやましそうに見ていて(笑)手話本をどこかから持ってきました。

「日本人だから筆談でいいや」で思い出しましたが、中国へ旅をされる方から、いざとなったら漢字で書けばいいから安心だという声を聞いたことがあります。

また、「この国にはこういったお国柄がある」という言い方も良く聞きます。
私には、「何か理不尽な事があっても、こういうわけだから仕方がない(納得したい)。
あるいはある程度のことを知ることで安心したい」という気持ちの表れのようにも聞こえます。
怖いのかもしれません。

もしあえて、日本人を聴者に近い人と、ろう者に近い人に分けて考えるとすると、ろうの人たちの言語である手話以前に、日本人のろう者の方々の生活の仕方、住まい方、考え方についてChieさんたちと出会う前までは何も知らないわたしがいました。

「フランス人はこういう人種」とか「メキシコ人はこういう人種」と言えるほど、私たちは日本で暮らすろうの人たちについて知らないんです。

そのことをお互いに認め合ったり、もしお国柄のようなものがろう者にも聴者にもあるのだとしたら、それを必死に知ろう、探ろうとしているのが、私たちの今なのだと思っています。


Chie: ろう者といっても聴者と同じように多様ですが、ろう者によく見られる行動傾向等はこのブログを通して発見できたらと思っています。これが日本という国の上で生きるときに必ず役に立つと私は思っています。

もう少しお話を進めたいのですが、時間がぁぁぁああ!



Mau: そうでした!!


***


今回は国境を意識した内容になりましたが、世界は広く、手話も各国によって異なります。
英語、中国語、フランス語、スペイン語のように多数の音声言語があるように、
手話にもアメリカ手話、フランス手話、等があります。

言葉っておもしろいですね。「伝え合う」ための手段として言葉が発展していく。
人を動かすのも言葉ですね。

だからこそ、発するときは適度に気をつかいつつ、
自らを示しながら伝え合えることが一番良いのかもしれません。


☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

e0172983_20101269.jpgにほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


にほんブログ村 教育ブログへ

[PR]
by machi-life | 2009-09-18 19:59 | mau+chie life

第29回(2009.09.04) 『聴こえる世界、聴こえない世界の狭間で』

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由    

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


"聴こえないわたし”-Chie
東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

東京帰りのMauさん、興奮する!

Mau: 久しぶりに東京へ行ってきまして、いまだに興奮冷めやらずの状態です♪

「TOKYO」は同じ日本でありながら、古いものと最新のものが無秩序に入り混じっている不思議な場所です。私にとっては外国に近い場所かもしれません。生活の光と影を強く感じる空間でもあります。


Chie: 外国に近い場所というのは、興味をそそられるような出来事もあったのですか?


Mau: まず新幹線ですね・・・・「えっ!そこから?!」と思われそうですが(笑)。

高速道路を100キロぐらいで走っている車を横目に、当り前のように抜き去る乗物に乗車できる国に暮らしていることに・・・毎度のことですが、新鮮に感動します。

上野で降り、東京国立博物館へと直行しました。初めて行きましたが・・・仏像を始めとする美術作品の美しさに感動しっぱなしです。この一年弱の間に改めて日本史と地理を勉強したおかげで、まだまだ浅い知識でしかありませんが、今まで気付かなかった視点で日本の美について考えることができたように思います。これらの作品は無言のまま歴史を見続けてきた上に、戦争、火事、地震・・・さまざまな困難を乗り越えて、よくもまあ今も美しく、こんなに堂々と立っていてくださいました・・・ありがたや、ありがたや・・・とここでまた感動ですよ(涙)。


Chie: すごいですね!感動できるくらい、今まで培ってきた物がすべて、つながってきてそこで自分とのつながりも見えたということでしょうか。東京へはどれくらい久しぶりでしたか?


Mau: うーん、お正月に横浜&鎌倉に行っているのですが、東京そのものには一年半振りぐらいでしょうか?あの頃は、こんなに仏像好きになるとは思いも寄らず。人はいつでも変われるものなのね、と自分を実験台に驚かされてます。ちえさんは東京にはよく行かれますか?


Chie: 東京でそういう感動を見つけられるってすごいなって思います。

東京は、雑踏した雰囲気、たぶん私が行く場所がほとんどそうだからかもしれませんが、東京でもこういう場所があったんだなって何だか、別の東京を垣間見たような気がします。2ヶ月に1回は行っていますね。無意識ですが、気がついたら「また東京へ行くんだ」という感じです。でもこれからは、東京へ行く機会は減るかもしれないですし、やはり東京へ行くなら時間を惜しまずに観光してみたい!!



Mau: 二か月に一度だと結構頻繁ですね!今までは主にお仕事やお勉強で行かれているのですか?観光する時間はあまり取られていないようですね。


Chie: そうですね。勉強会に行くついでに友人と久しぶりに会ってお茶するだけで観光らしきことはしていないです。東京で観光する場所ある?と新潟の人に聞かれると「あれ?何だっけ?」と考えてしまいます(笑)

東京には、学生時代の友人宅に泊まらせていただいているので助かっています。今度新潟に呼びますので、ぜひまうさんにも紹介したいですね。



Mau: あの人混みをくぐり抜けて半ば人に酔いそうになって歩く頼りなくいつまでも慣れない感覚に、「いやん、田舎者!」と思ったりするのがまた楽しいですよ♪あれもまた東京名物かなと。ぜひ、ちえさんのお友だちにお会いして学生時代のお話を聞いてみたいです。


Chie: 東京は歩く人、早いですよね。ヨタヨタ歩いていたら、いつの間にか追い抜かれそうです。

東京にいる友人とは、タイへ行ったことがきっかけで仲良くなりました。面白いことが聞けたらいいですね(笑)。東京ではどこかに泊まられましたか?



Mau: 水道橋の大きなホテルに泊まりました。JRの新幹線+ホテルのパックでなんと16000円!嬉しい誤算だったのは、あまりにも素敵で豪華なホテルだったので、フロントではバックパッカーな自分がアンバランスだったことです。少し恥ずかしかったです。


Chie: パック安いですね!16,000円というのは往復でしょうか?沖縄行きだったら2倍はかかりますね。


Mau: 往復ホテル付きですよ~。そんなに安いパッケージなのに、参考までにホテルの朝食の値段を聞いて見たら、普通の朝ごはんで3000円と言われて驚きました。日本は面白い!


Chie: 3,000円!?ぼったくりじゃないですか(笑)

すごいですね!!!そのパックはインターネットで申し込みですか?気になりますね、格安でどうやって利益をとっているのかなとか。



Mau: ネットでもビュープラザでもできます。仕組みはまったく分かりません。大きいホテルでしたから、空室にしておくぐらいなら安くても泊まってもらおうという狙いもあるのかもしれませんね。新幹線の時間帯が指定されるなどいくつか決まりごとがありますが、それでもお得なプランには変わりはないとおもいます。

そうそう、山の手線の車内では、外国の聾者グループをお見かけしました。一人の女性はお祭りに行かれるのか、「浴衣」を着ていました。東京に住んでいらっしゃるようでした。

表情豊かにとても楽しそうに皆さん手話でお話をされていました。ものすごーく話しかけたかったのですが、あまりにも会話に夢中になっていてようすに、お邪魔するのはいけないと断念。東京に住む人は、さまざまな国の方々と自然な形で出会うことが多そうで羨ましいです。


Chie: 新潟も最近、ロシア人やアラブ系の人々を見かけます。外国のろう者が東京で生活していること、最近よく聞くようになりました。今度、外国人見かけたら話しかけますか?(笑)

そういえば、外国人のろう者が東京で手話を教えているということも聞きました。そこから学んで、コラボして新潟でも、英語とアメリカ手話が一緒になったら企画として良いかもしれないですね。



Mau: あの日、ちえさんも一緒だったら心強かったなあ!コラボ企画の実現はいますぐとはいきませんが、来るべき時が来るまでお互いに頭の中に置いておきましょうか。


海外の手話

Chie: まうさんがアメリカ、南米にいる頃、手話は見かけましたか?


Mau: 実はないのです。


Chie: ちらっと見たということもないでしょうか?


Mau:盲の方にはさまざまな場所で活躍をされている場面に多く出会っているのですが、今思えば気付かなかっただけなのでしょうね。


Chie: もしかしたら、どこかで遭遇していたのかもしれないですね。そのときによって、タイミングはあると思います。今までは目を向けていなかったのか、急に見えてきたりしますよね。

関心を持ったときに、それらに関することがタイミングよく周りに起きるような感じ。

まうさんとの出会いを通して、ブログという形ができて、私自身、聴こえる世界を少しずつ知れるようになってきています。

実は、聴こえる世界と聴こえない世界の狭間にいて苦しいなって思うこの頃です。

でもその苦しみは、知らないままでいるよりは、よっぽどいいことなんだろうなぁって思います。

まうさんは南米で生活しているときにそういうことは起きませんでしたか?



Mau: すみません、進む前にお聞かせください。今、聴こえる世界と聴こえない世界の挟間にいて苦しい気持ちでいる?(又は居た)ということでしょうか?その気持ちについて、もうすこし詳しくお聞かせいただけますか?


聴こえる世界、聴こえない世界の狭間で

Chie: 漠然ですが、聴こえる世界での常識と聴こえない世界での常識が違うことですね。

ろう者といっても一括りはできないのですが、ろう者にとって当たり前のことが聴こえる世界では違っていたり、その逆もあります。

たとえば、叱ると怒るの違いについて。

仕事上、部下が失敗したとき上司が注意をする場面。

ここでろう者の場合は、怒ります。聴こえる人は人によりますが、叱ることができます。

私にとって怒ると叱ることの違いは分からないままでした。怒ることは、感情的になり「また怒っているなぁ」と相手にされなくなりますが、叱ることは本当に注意されたと相手が意識することできるということだと 最近知りました。

聴こえる人を一括りにすることはできませんが、ろう者の中で、叱るのが上手な人、人材を育てるのが上手い人を観たことがなくて1つの怒り方しか知らなかった自分がいました。

すみません、うまく説明ができないですが、他には聴こえる人がイメージしやすい話をする力がまだまだ足りないと感じています。まうさんとのチャットで気付かされるように、いつの間にか自分の中で分かっていて完結してしまうときがあります。


Mau: ちえさんはすごいなあ!今まで「叱る&怒る」ことについてこんなに考えたことはありませんでした。聴こえる人も同じですよ、きっと。

部下のために「叱る」人も、その行動に出る前には試行錯誤をしたり、言い方を考えてみたり、なぜこうなるかなあ?と挫折感と悲しい気持ちが入り混じってみたり・・・内側でのそういった葛藤を越えて、外側には「叱る」という行為として出るのかもしれません。


Chie: そういうことなのですよね。「怒るのと叱ることの違いも分からないの?」とスタッフに言われてちょっとグサッときました。今の私は「怒る」ことしかできないため、怒られた本人は聞こうともしないし、やがては忘れてしまいます。


Mau: 知り合いのお母さんは、「一般的に親が子どもを叱るときには、その子のためを思って叱るものだと言われることが多いけれど、それはいつも正しいわけではない!私が子供を叱る時は、私自身の腹が立って怒っているときだ!!」と中学生のその人に向かって言ったそうです。

それを聞いた時は思わず吹き出しちゃいましたけど、母としての愛情&人間としての葛藤が入り混じってお母さん自身もどうしようもない心境にいることが分かる言葉です(笑)。


Chie: 怒るのと叱るのとらえ方は、人によって異なるのでしょうか?「何でそんなことも分からないんだ?」という感情がある以上、相手には伝わらなくなるんですよね。


Mau: そう思いますよ。「叱る」も「怒る」も私の中ではあまり区別がありません。

どうして「そんな怒る(叱る)のか?」考えてみると、「自分の思い通りにならない」から「叱ったり」「怒ったり」することが私の場合は多いようでした(相手が理不尽なことを言っていたとしても)。

叱った結果として、言う方と言われる方の関係が良くなることはあまりなく、お互いにぎくしゃくしてしまって、これは生産的ではないなとそろそろ気づいてきました。「上手に部下を叱る」なんて本が本屋に行くと並んでいますが、なんだかそれも嘘っぽい気がして、そこまでして叱らなければいけないのであれば、何か別な選択肢はないのかな?と思います。

実際に、私の周りにはあからさまに叱ったり怒ったりしなくても、本人が気付くまでひたすらじっと変わらない愛情と信頼を持ち続けて笑顔で待ってくれる人たちがいます。人の振り見て我が振り直せを実践している方々です。

決して誰にでもできることではなく、とても難しいことです。私自身が「ちゃんとした状態」ではないときに会うと、無い物を見せつけられて落ち込んだ気分になることもありました。

何も言われていないのに、言葉で叱られていないのに・・・なぜかその人たちの姿を見ていると自然と自分の背中が伸びて反省する気持が生まれてくる。

他の誰でもなく、自らを叱ったり、怒ったり、激励することができる。そこで初めて、叱ることにはさっき登場したお母さんの言葉のように愛情がないと相手に伝わらないと思わされるのです。


Chie: 男性と女性の性的な違いもあるのでしょうか。人を育てることは自分自身が育っていない状態では難しいですね。自分を育てながら人を育てられたらいいですけど、人を育てることは、もしかしたら、自分を高めてくれることと同義なのかもしれません。でもそれが今の自分にはまだできていないなって思いました。


Mau: 個体差はあると思いますが、男女の違いはそこには無いように思います。「人を育てる」とは、会社勤め時代には上司に良く言われましたが、私にはいまいちピンと来ませんでした。


Chie: ピンと来なかったということについてもう少しお話を聞かせていただけますか?


Mau: 私自身「いまきっとこの人は私を育てているのだろう・・・」と冷静に感じることはありましたが(嫌な部下ですね)、そういうときは相手も私も希望に沿う結果を出すことはできませんでした。なぜなら、私はその人のことを心の底からは信頼することができなかったからです。

でも、私に何も期待していない(そんなことはどうでもいい)けど、「この人の役に立ちたい!」「同じ夢を見てみたい!」と思える人に出会ったときは、自然と植物が太陽の方に体の向きを変えるように、いつの間にか自分は変わっていきました。それは「私が変わりたい」と願って行動したから変わりました。


Chie: 確かに信頼できることと信頼できないことは違ってきますね。
人が動けるのは、自分自身が動ける根本的なところには信頼があるのかもしれません。

このことについて、そこまで深く考えたことがなかったのでもう少し、人を育てることはどういうことなのか、なぜ会社は人を育てることにつぎ込むのか、人が育つところってどういう場所なのか、私自身よく分かっていないですので考えてみたいし、別の機会にまうさんとお話をしてみたいです。



Mau: 「人を育てる」って、改めて言葉にするとすごいことです。「植物を育てる」「動物を育てる」・・・ちょっと変化球で考えると、「命を育てる」「死ぬまで面倒を見る」・・・そんなことまで連想していきそうな壮大なテーマに思えてきます。会社の「人材教育」は、「会社にとって便利な社員を育てる」ことにしか私には思えませんでした。「人間を育てている」とは到底思えなかったのです。きっとちえさんが考えている「人を育てる」は、そういうことではなく、長い目でこれからも続いていく「命を育てる」ことなのではないのでしょうか?

そうだとしたら・・・誰かのマニュアルはあまり参考にならないかもしれません。
ちえさん自身が、作っていくもののように思えます。
ああ、お話は尽きないのですがもうこんな時間になってしまいました。この続きはまた改めて・・・。


Chie: そうですね、まだまだ想いがたくさんありますし、まうさんの話も聞きたいので時間を作ってお茶したいですよね。


Mau: 美味しいお店探しておきます。


Chie: ありがとうございます。そろそろ、スナックにもお邪魔したいですね。


Mau: おお・・・いろんなイベント目白押しでしたね~!すなっく「まう」は、逃げませんので、お楽しみに・・・(笑)。


Chie: 楽しみにしています♪これからもイベントがいろいろあってわくわくしますね^^


Mau: 食欲の秋にもわくわくしてきましたよ。どうぞよろしくお付き合いください。


☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

e0172983_2141950.jpg


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


にほんブログ村 教育ブログへ

[PR]
by machi-life | 2009-09-05 05:05 | mau+chie life

第28回(2009.8.28) 父、新潟へ来県!

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由    

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


"聴こえないわたし”-Chie東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆



新潟代表と愛知代表
Chie: 日本文理と中京大中京、新潟代表と愛知代表と不思議な組み合わせになりましたね。しかも、それが決勝戦なのだから感動です。


Mau: 自分が甲子園を見ていることに驚いちゃいました。新潟県人なのだ!と感じた瞬間です。というのも、今までに野球には全く興味を持ったことがないので一度も野球中継を見たことがないのです。今回初めて観ました。祝初野球視聴!




Chie: すごいですね!やはり、新潟人ですね。


Mau: そうなんですよ。ミーハー・なんちゃって応援団ですよ~。終わった途端に、「若林くん好きっ!」とか叫んでましたから。


Chie:気持ち分かります!でも初めて見たというのは驚きました!!私の中では「野球観戦」は生活の一部でした。



Mau:ちえさんの「野球=生活」発言にも驚きです。ちえさんもプレーされたり、見に行かれたりするんですか?




Chie: 小学生の頃は、兄が地元の少年野球チームみたいなところに入っていたので時々キャッチボールの相手になってもらったり、平日の夜は毎晩のように家族でテレビでプロ野球を見ていました。日課ですね。



Mau: 新聞を読むように野球が日常にあるんですね。
長期間大人生活を送っていると、"初めて"のこともあまり多くなくなりますので、そんな初々しいわたしに出会えて嬉しかったです!



Chie: 本当に良かったですよね^^

ところで、昨日はありがとうございました。



Mau:こちらこそ父娘水入らずのお時間にお邪魔させていただきました。
夏の終わりの福島潟はジャングルのようにもさもさ、わさわさと草が生い茂っていて、ちょっとした冒険気分になりましたね。

Chieの父、新潟に上陸!


Chie:新潟の旅で、最初が新潟市とのことです。このブログを読んでいるので「ぜひMauさんに会ってみたい」という好奇心(?)に応えるべく、Mauさんとの対面が実現できました。Mauさん、ありがとうございました。


Mau: こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。お父さん、今宵はいずこにいらっしゃるのでしょう?



Chie:今は長岡市と聞きました。


Mau: 長岡市ではどこへ行かれたのでしょう?お父さん、とても優しい方ですね。




Chie: 優しい方ですか、ありがとうございます。長岡市は普通に通り道だから寄ってみたのかもしれません。もしかしたら、天地人関係かも??。



Mau: ほっほ~・・・大河ドラマ好きなのですね。




Chie: 母が大好きで、その影響を受けた可能性もありますね。でももともと歴史は好きな方ですね。Mauさんが父とどんなお話をされたのか、気になりました(笑)


Mau: 福島潟では、公園や自然についていろいろとご興味を持たれたようでした。
「ここは干拓地ですか?」とか、「オニバスもあるけどオオオニバスもありますね」とか。
植物に興味&関心があり、お詳しいようでしたね。
そしてちえさんがあまり虫が好きでないこともお聞きしました。だめですか??



Chie: いやぁ〜苦手ですねぇ〜(笑)

最近は何とか慣れてきましたが、それでも身体のどこかに触れると「うわ!」と反応してしまいます。父が植物詳しいというのは、初めて知りました。母の方が詳しいとは思っていましたが、父も詳しいんですね。1つ、両親の共通点を発見できました。



Mau: (福島潟で)三人で「なんだろう?」と見た、小さな松の実のような木の名前も帰ったら植物図鑑で調べてみよう・・・と言われていましたよ。
植物好きなのも・・・お母さんの影響かもしれませんよ(笑)♪
ちえさんはアウトドア派だと思いこんでいましたので、昆虫類が苦手なのは少し意外でした。面白いですね!
いろんな一面が時と場面を変えるとみえますね。

e0172983_717370.jpg


Chie: 母と父は水と油ですけど、そういう共通点があってびっくりです。 わたしはキャンプとか出かけるのは好きですけど、 虫は無理ですね。
でも、毎日そこで生活したら平気になるに違いない、と思っています。


Mau: その通りだと思います。慣れの問題かと。




Chie: ですよね。


Mau:お父さんもどうやらブログを見てくださっているようですよ。




Chie: 母と毎回読んでいるみたいですね。


Mau: ブログの内容については特にお話されていませんでしたが、ちえさんのブログ相手には少し興味を持たれて想像しながら新潟に来ていただいたようでしたよ。ちえさんがお父さんとお母さんの「意外な共通点」を発見されたように、ご両親もちえさんの「そうそう!」と思う部分に加えて、「意外な一面」どちらもブログの文面の中に見つけられて楽しんでいらっしゃるのかな?という雰囲気は受け取りました。



Chie: ありがとうございます。それはあるかもしれないですね。私にとって、父よりも母と話す時間が長い分、父にとって「意外な一面」を見た部分もあるかもしれないです。今回、父が新潟まで来たこと、まうさんと会ったことも含めて、私自身が新潟に来たことは家族にとって、両親にとって、少なからずとも不安があったんだろうなぁと切実に感じました。

「いつ実家に帰るの?」という言葉に「しっかり基盤を固めてから考える」という私を見て、父は「ちえ次第だね」って言っていました。母からも同じことを言われていて、今回ほど、家族の想いを重く感じることはなく、まうさんやハンズのスタッフの話を聞いて「家族に応援してもらっているんだな」って思うと感謝ですね。



Mau: ちえさんだけでなく、私も・・・いろんな方向からさまざまな方法で支えてもらって生きていられることに感謝しないといけませんね。
お二人をファインダー越しに見ていて・・・ちえさんとお父さん、お互いに心配なんだけれど、それを表には出さないで見守っている?はたまたちょっと照れちゃう?甘酸っぱい関係が見えた気がしました。



Chie: 今まで走っていて、きちんと見るべきところをちゃんと見ていなかったような気もします。そういう意味で、今回、父が新潟に来たことは神様からの道しるべというか、不思議なことを感じました。本当レッスンが入っていたのですが、お客様が別の日程を希望されていました。

Mau: 何かしなければいけないことがある時には、じたばたしようが何をしていようが、道がもうすでにそこへ行くように用意されているように感じることがあります。

ありきたりな表現になってしまいますが、「親子は、無償の愛でつながっている」ことを感じた時間でした。



Chie: ありがとうございます。愛というのは、ちょっと照れくさいような表現ですが、実はハンズ代表の小池さんが父と少し話をした後、「やっぱり、そっくりじゃん」と感想を言っていました。まうさんも同じことをおっしゃっていましたよね。家族以外の人からそこまで言われたのは初めてでした。



Mau: 確かに・・・似ていますよ~!親子ですから。




Chie: そうですか(笑)




Mau: 「好奇心旺盛」で「何事も楽しんでやろう!」という姿勢はそっくりですよ。

「いやいや、私はいいよ!」と言わずに、海辺のお昼寝ハウスの中に、私たちに言われるがままに上がってきて下さって、ちえさんの隣にちょこんと腰をおろして気持ち良さそうに風に吹かれているところなんて・・・まさに二人の子供たち!!
シャッターを切りながら、「いいねえ、いいねえ」とつぶやいちゃいました。うちの母なら、「暑いから車で待ってる」と言いそうです。



Chie: そうですか(笑)おもしろいですね!

e0172983_7133471.jpg





Chie: 私の母も同じこと言うと思います、「暑いから」って。
良いですね〜あの昼寝ハウス。丸ごと欲しいです!!でも、あれは、海があって成り立つんですよね。


Mau: 確かに、海のない巨大な黒い箱は邪魔です(笑)。

Chie:新潟も見所がたくさんありますね。父が新潟の旅を終えたときの感想を聞くのが楽しみになりました。
そして、私も新潟のあちこち、素敵な発見をしたいので、Mauさんどうぞよろしくお願いいたします。


Mau: しゅっぱーつ進行♪ ♪ ♪


☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆


e0172983_7173042.jpg


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ

[PR]
by machi-life | 2009-08-28 07:18 | mau+chie life

第27回(2009.08.21) 『ヴァギナ・モノローグス』

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由    

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


"聴こえないわたし”-Chie
東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau
“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

ちょっとした日常、かけがえのない日々


Mau: ちえさん こんにちは!刺激的なお盆休みを過ごされたようですね。お話をお聞きするのを楽しみにしていました。

Chie:: こんにちは!今日もよろしくお願いいたします。刺激的なお盆休みほどではないですが、 久しぶりに帰省したことでちょっと「だら~」になってしまいました。

Mau: 新潟に移り住んで初めてのお盆の里帰りだったわけですが、地元に戻られて何か気持ちの変化は感じましたか?

Chie::家族でご飯を食べられるって幸せだなぁとつくづく思いました。

そして、もし今のままで帰省してずっと生活していたらたぶん、物足りなさを感じるかもしれないと感じました。それくらい、今の生活が毎日忙しいけれど意味のあることと思いました。


Mau: 家族の存在は本当に大きいですよね。離れて生活をされていると尚更身にしみられたのでは。
新潟でもあちこちで活動をしながら充実した暮らしを送っていらっしゃいますもんね。
新潟から離しませんよ~。

Chie::おかげさまでありがとうございます。捕まってしまいました(笑)。
まうさん、お盆はいかがでしたでしょうか?朝から忙しかったとのこと、充実したみたいですね。


Mau: 年に3、4回程、主にお盆、年末、お彼岸時に友人のお花屋のお手伝いをしています。

今となっては珍しいぐらい活気のある下町の商店街の中で行っています。早朝から丸2日間、太陽の下で声を出しながら動いてました。最初はちんぷんかんぷんだった、お花の名前も覚え、お仏壇用とお墓用のお花も値段相応に作れるようになりましたが、まだまだ師匠(友達)にはかないません。
彼をめがけて、2日で150人くらいのお客さんが来たと思います。

Chie:: すごいですね、それくらい頼れる方なのですね。それに、お客様は本当に大切な存在ですね。

Mau: それが・・・全くもって「頼りない存在」なんですよ♪
それがまたお客様の「助けてあげなきゃ」モードを全開にさせる・・・まさに素敵な助け合い関係。

Chie: なるほど〜!!それも素敵ですよね!
まさか、戦略の1つでは?(笑)でもお客様がこの人と接したい!という想いを持つことは重要ですよね。そして、ありがたいことです。


Mau: 彼はお客様に優しくて一生懸命。無理をしつつも休まないものですから、時に倒れたりもするんです。だからお客様もそんな彼を放っておけない。憎いキャラなんですよ。そうですね、ずばりこれも彼の戦略でしょう。

Chie: いいですねぇ^^。

Mau: それはそうと、ちえさん昨日はなにやら面白そうなイベントにお出かけされていたんですね。タイトルからして刺激的な予感です~。

女たちが×手で×声で×語る 「ヴァギナ・モノローグス」

Chie:「ヴァギナ・モノローグス」という公演ですね。

ヴァギナ・モノローグスHP http://www.sapazn.net/TVM.html

タイトルは確かに刺激的、そして、内容も期待を裏切らない刺激的でした。もともと、本があるのですが、私はそれを読んでいなく、何の予備知識もなくお客様のお誘いに応じて観に行ってきました。 以前に主催者の大橋ひろえさんからチラシが送られてきてそれをお客様たちに渡していました。そこでお客様が「観に行こう」と声をかけてくださいました。

e0172983_1224550.jpg


Mau:パンフレットには、 「年齢・人種・職種さまざまな女性にヴァギナについての記憶や思いをインタビューしたモノローグ芝居」とあります。まずこの一文に驚かされてふと立ち止まって一瞬ですが考えこみました。自分自身改めて考えたことのなかったことを突きつけられるテーマですが、よくよく考えると友達と話したりするのは、なんだかちょっと恥ずかしいように感じていたものの、特に女性にとっては、もっと注目?脚光を浴びてもいい・・・部分なのだろうなあという気はしています。

朗読の中身がとても気になります。
そしてこの舞台をサポートされている、黒柳徹子さん、ピーコさん、以前私たちののブログでも取り上げさせていただいた、映画「ゆずり葉」監督の早瀬憲太郎さん、「筆談ホステス」の著者である斉藤理恵さん・・・他、この個性的なゲスト陣を引っ張ってこられた主催の大橋ひろえさんって一体どんな方なんでしょう?!

Chie:: 私もまうさんと同じように、あらためて考えたことがなく「ヴァギナ」という言葉がタイトルとして挙げられていることは重要なテーマなのだと感じていました。でも、アメリカではヴァギナに関するお芝居といいますか、ワークショップがあるそうです。そこでは、レイプを受けたことをカミングアウトする場でもあるそうです。アメリカといっても広大なので決めつけることはできませんが、そういう背景から考えると日本では性的な言葉を使うこと自体、禁断というか、それくらいダブーの言葉になっている中であえて朗読と手話として公演することは驚きでした。

この顔ぶれですが、アメリカ帰りの大橋ひろえさん(ろう者/女優、ダンサーhttp://www.sapazn.net/ )はアメリカでワークショップを観てショックを受けたそうで、「このように女性たちが虐げられた歴史、実話は広くの人に知ってもらいたい」という想いがあったと、トークショーで語っていました。

ろう者でプロのダンサーは大橋さんの他にも南村千里さんという方がいるのですが、イギリスを拠点に活動されています。日本人でプロのダンサーと言えば、2人くらいかなと思います(もしかしたら、他にもいると思いますが、有名なのはこのお2人です)


南村千里さんHP Dance/Communication http://chisato.h-and-c.jp/index.html

その他の出演者がどのような経緯で出演されたのかは分かりませんが、、、印象的だったのは忍足さんですね。

映画「アイラブユー」(http://www.avis.ne.jp/~takaike/akiko/movie.htm)の主役で、当時はおとなしく清純なイメージがありましたが、 それが公演では感情丸出しの演技だったのでさわやかな女性というより、一段と大人になった、魅力的な女性だと感じました。


Mau:悲劇的な実話だけではなく、女性の性や出産などで感じられる喜びについてのお話も取り上げられたのかな?と想像しています。

出演者されている方は全て女性とHPにありました。同じ女性として、同性だからこそ受け取るメッセージも多くあったのではと思います。

ヴァギナ・モノローグスについては、All Aboutのサイトにも大橋ひろえさんとのインタビュー形式の情報がありました。http://allabout.co.jp/relationship/shinkon/closeup/CU20090630A/index3.htm

Chie:: そうですね。性の喜びについての話もありました。

例えば、自分のヴァギナがあれほど嫌いだったのに、好きな男性がじっと見つめていたことにより、女性らしさを知った、という話が一番、印象に残っていますし、それを実際に観たような気にさせる手話でした。

手話だけでは分からない部分もありました、これはきっとMauさんが観たらおもしろく感じると思います。音声日本語ではいろいろな言葉を使ったそうですが、手話は1つだけの表現になっていたという部分もあったそうです。でもそれは、もしかしたら、言語が違うことによって表現が多少違っていただけの差異かもしれないですが、日本語による朗読の内容を知りたいと思いました。あとで気がついたのですが、ろう者のための台本の貸出が無料で行われていたのでした。 「しまった〜」と思いましたが、思っていたよりリアリティさがあって満足できる内容になりました。


Mau: うわわわ・・・見たいですね~・・・今年は無理そうですが、ロングヒットとなって続いていく作品に思えますので、次回を待ちたいと思います。そうだ、ファンレターを書こうかな?。

Chie:: ファンレターぜひ書いてみると良いですね!今度、一緒に書いて出しましょうか?

Mau: そう致しましょう!地方でも是非!とラブコールを送りましょう!

もう一つの夏

話は少し変わりますが、先日「この子たちの夏」という朗読劇に行ってきました。
これは、広島・長崎で被爆をされた方たちの手記を、朗読、音楽、当時を描いた絵でお聞きする会でした。
私の生徒さんが15年ほど前から行っている活動です。

ちえさんが東京で観られてきた舞台とは全く違う内容になりますが、「与えられた場所で、わたしとして生きる」という意味では共通するものがあるように思えます。

Chie:: 15年間続けられている大切な活動ですね。
与えられた場所、私で生きるという意味、 昨日の公演とも共通することですね。やはり人間として生きる根本的なところが 共通しているということなのですね。


Mau: 朗読劇中には、音楽が効果的に使用されていましたが、ここにもう一つ何か・・・動きがあったらまたいいのに!と思いながら聴いていました。
講演会等のお話を聴くときは、目をつぶり、耳に集中をさせるのですが、ここに手話があってなら、より豊かに当時の状況を思い描けるような気がしました。

ちえさんが東京で観られた、「手」「声」双方向からアプローチをかけた手法での公演では、「ろう者、聴者のために」ということだけではなく、「よりよいステージのために」試行錯誤の結果として、より有効でありパワフルな手段、表現を追いかけていったその先にあった形として流れが自然にたどり着く方向へと移行しているようにも、私の勝手な解釈ですがあるように捉えています。

Chie:: ありがとうございます。、これは昨日の公演でも同じですね。動きがあることによってさらに内容が深まるということですね。

爆風で聴力を失った方もいると思いますが、ろう者による被爆の話は聞いたことがあります。
確か、長崎か広島に住んでいるろう女性は数年前にNHKにも映ったと思いますが、手話で被爆の様子を説明されていました。ところが、依頼が増えて、手話で話をしているうちに辛くなってきたそうです。他には、手話通訳の方が自分で演劇として被爆の様子を演じたという話も聞いたことがありますが、いずれもまだ観たことがないですね。

聾学校時代に、デフファミリー(両親もろう者)の同級生が被爆の様子を表した詩を暗唱して手話で表していました。それを私の母が観て 「手話は手だけじゃないんだねぇ」と感動していました。そこに被爆の様子が見えましたね。 まうさんのおっしゃる可能性は、きっと大きいと思います。


Mau: 私が知らなかっただけで、当然のことなのですが、ろう者の方でも被爆をされて今も体験談をお話されている方がいらっしゃるんですね。

Chie:: でもろう者の間で広く伝わっているかどうかは。。。観る機会が近くになかっただけのことと思います。

Mau: 私が朗読を聴きに行った日は、8月9日長崎原爆の日でした。
会場に行くと、たくさんの車が停まっていたので、多くの人が来られているのだな・・・と思ったのですが、実際に会場に集まったのは25人ほどでした。後で知ったのですが、その他大勢の方々は、隣りの建物で同時に開催されていた「高齢者によるカラオケ大会」に参加をされていました。

広島で16歳で被爆をし、父親を失い、現在は原爆症と戦いながら新潟で暮らしている女性がゲストスピーカーとしていらっしゃいました。その方は、「楽しく歌ってはいけないと言うつもりではありません。ですが、伝えていくべき世代の人たちが、なぜこの日にカラオケ大会なのでしょうか?」と言われていたことが印象に残りました。

日々情けなく、頼りなく、もどかしく感じている部分でもあるのですが、他の人の体験を「経験」することは難しいことです。

Chie: 経験を言葉で表すって難しいですね。 言葉にすればするほど、 軽くなってしまうような気もします。

Mau: 頭では分かっていて、その時には涙を流し、理解をしたつもりでいても、その場所を離れると忘れてしまったりします。
カラオケ大会に参加をしていた方々を私は非難することはできません。同時に、被爆体験をお話された女性が放った、「どうして?」という想いも切なく、強く今も心の中で響いています。

友人で世界を旅している人がいますが、彼は旅の話を人にしたがりません。私が聞くと、「本当に知りたいの?僕の体験を聞いても、君の体験にはならないんだからつまらないよ。」と言います。それもそうだなあ・・・と思う反面、その人のフィルターを通した世界を見てみたいとも思うのです。そしていつか私もそこへ行けたら・・・と夢を描きます。

でも戦争や被爆の体験は、決して繰り返したくない経験です。
いまだに戦争の話はしたくない、聞きたくないと言われている方もたくさんいるとお聞きしました。
当時のつらい記憶を思い起こして語る人と平和な時代しか知らない私たちには簡単には分かり合えない空間が広がっているようです。戦争については、当事者からお話をお聞きしても、体験していない私たちには想像すらことさえ本当はできていないのではと思わされます。

それでもやっぱり本当の言葉を聞き続け、考え続け、知ることをやめないでいたいですね。

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

ヴァギナと広島、長崎。
途方もなく話題がずれてしまったようにも感じますが、近いのに、それでいて遠くて、つかみきれなくて、一つの答えでは導きだすことのできない二つが、一つのブログの話題としてさまざまな方が目にする場に上る ・ ・ ・ こういったことを公の場で話し合える、表現できる。
人として、女性として選択することのできる時代そして国に、私たちは生きています。

2009年の夏。
皆さんはどう過ごしていらっしいますか?

にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-08-21 13:23 | mau+chie life

第26回(2009.08.14)"聴こえないホステスから教えてもらったもの"

 「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由    

① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


"聴こえないわたし”-Chie
東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau
“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆



話題の銀座ホステスNo.1「筆談ホステス」

Mau:今夜は「筆談ホステス」著者である斉藤理恵さんが出演していらっしゃった、テレビ番組・金スマ波乱万丈「耳の聞こえない銀座No.1ホステス」を見てのお話をしてみようかなと思っています。

銀座ナンバー1ホステスの斉藤理恵さんは、筆談ホステスです。

幼少時の病が原因となって、耳が聴こえなくなりました。
さまざまな苦難や葛藤を乗り越えながらも現在は堂々と銀座No.1ホステスの座を日々の努力の結果として築かれています。お客様との会話は、「筆談」!


     斉藤さんの記事はこちらです。
     Part1 http://media.yucasee.jp/posts/index/1407/1
Part2 http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090810/39010.html

Chie:記事読みました、ありがとうございます。斉藤さんにとって気になっていたことが私と一致していました。

Mau:斉藤理恵さんのことでちえさんが、「気にになっていたこと」はどういったことでしょう?

Chie: 銀座に障害を持ったお客様を見かけないことです。規模が違うかもしれないですが、新潟ではスナックに行くろう者がいるので東京でも必ずいると思っていました。

Mau: 記事では、斉藤さんも「もっと銀座に障害をお持ちの方々に来ていただきたい」と言われていましたね。新潟のろう者の方々でスナックに行かれるのはちえさんのお友達ですか?ちえさんも行くこともありますか?

Chie: 私は行ったことないですが、友人はスナックに行くので普通のことと受け止めていました。
風俗に行った友人は、「手話のできる人がいればいいのにね」って愚痴っていました。そういうこともあって、ホステスさんに会うのは普通のことと思っていました。
まうさんはスナックに行かれますか?


Mau: 私のスナック歴は長いですよ~♪
というのも、母がスナックを長年経営しているのです。もうどのくらいかな~・・・私が小学生の時からだから、ええい、予想して下さいね!

Chie: そうなんですか、今度行っていいですか?スナックは未知の世界ですので(笑)

Mau: どうぞどうぞ!
母の店は、女性同士でもふらりと行けるような場所です。
カラオケボックス代わりに貧乏な大学生時代に友達大勢で騒ぎにいくのは母の店でした。
無理を言って、から揚げだおにぎりだ・・・と安い金額で用意してもらっていましたね。

Chie: わ〜い!楽しみです!お盆明けにでもよろしくお願いいたします。
居心地が良い場所なんですね。


Mau: 私にとってのスナックは憩いの場かもしれませんね。それはきっと母が経営しているからということもありますが。
面白い空間であるとも思います。ぜひ夜の人間観察にどうぞ~!

Chie: おもしろそうです。楽しみです!


Chie:青森の筆談ホステスの登場は、最近知ったばかりです。まうさんはいつ頃知りましたか?

Mau:斉藤さんの著書「筆談ホステス」が書店に並びはじめたばかりの時に、本屋さんで手に取りました。
私は本を読むのがかなり速い方なので、興味深い内容に、買ってゆっくりというよりも立ち読みで一気に読んでしまいました。それぐらい印象深い「出会い」でした。

Chie:立ち読みで一気に読めるくらい、惹きつかれたのですね。まうさんは筆談ホステスを見てどう感じましたか?

Mau:実際にTVに出演しているのを見て、本の印象とTVの中で見る斉藤さんのギャップが全くないことに驚きました。
普段から裏も表も無く、隠すことも無く生きていらっしゃるから、書かれた文章、動く姿、筆談であっても、そこにずれはないように感じました。
ぶれない芯の強さ、そして安積アナウンサーの無茶なコメントや行動にも大袈裟な反応一つなくちょっと考えながら洒落た返答ができるところ・・・にくいテクニックでしたね~。
女性の私が彼女のお店に行っても、きっとめろめろになるんだろうなあと想像しました。


Chie:本は立ち読みでちらっと見たくらいでした。同じ女性として驚嘆する内容だったのですね。
字がきれいに書かれているところは「あ!見習わなきゃ!」と勉強になりましたが、それ以上のものがあるみたいで
今度本を読むのが楽しみになりました。

テレビで実際に見たとき、年が1つ下であることにびっくりしましたね。そして、セレブな生活をしていて「ゴルフ、一緒に出かけてみたい!」と興味が深まりましたね。
一方で、果たして筆談だけでコミュニケーションができるのか?と不思議に感じました。

スタジオで交わされる言葉全てが斉藤さんに伝わっているかどうかという面も気になってしまいました。
でも、それを斉藤さんは「空気を読んで状況に合わせている」ようにも感じられました。空気を読む力は人一倍かもしれないです。

私自身、手話を仕事にしているからだと思いますが、実際に筆談というのは相当エネルギーが要るなって思います。
双方向なコミュニケーションじゃないと思うからです。

まうさんと話をするときも筆談は必要な手段になりますが、これは手話も含めてあらゆる手段を使ってのことなので双方向コミュニケーションができている実感はあります。
こういうことがあるから筆談は否定!ということではないですね。

私も状況に応じて、筆談せざるを得ないことがありますが、それでも私は手話でお互いのことを話せることが一番良いと思っています。
そういう立場なので、斉藤さんの生き方には新鮮な刺激をいただきました。

ろうのお客様がもっとスナックに足を運べば、手話のできるホステスも登場するだろうなぁという想いでテレビを見ていました。


Mau:番組では、手話を使っている場面が出てこなかったのでそう思ってしまっているのかもしれませんが、斉藤さんは手話は日常的に使用されていないのでは?と思いました。

時と場合によると思いますが、直接的な会話ではなく、筆談という手段によって必然的に生じる間合いがまた良いんですよ。
相手のことばをしっかりと読み取り、しっかりと考えて返すという、その時間、間(ま)を楽しむ。
そういう向き合い方や会話の質を、彼女に会いに来るお客さんたちも求めているような気がします。斉藤さんが書く文面や美しい書体がまた素敵ですよね。

じっくりと向き合ってお互いに分かり合おう、伝え合おうとして頑張っても実は全体の70%位のことしか相手には伝わらないとコミュニケーションの研究者の本で読んだことがあります。

そう考えると口話であれ、筆談であれ、手話であれ、すべてを伝えるぞと気張りすぎ無くても良いのかしら?と思った記憶があります。
かえって、「すべて分かり合えることはない」とした上で、残りの30パーセントの隙間をどう埋めていこうかと考えた方がいいように思えました。

斉藤さんの筆談の場合は、一人がメモを書き、相手に見せて、その方も何かを書く・・・そういったやり取りが、残りの30パーセントの「間(ま)」を満たしてくれているようにも見えました。
夜の世界であれば尚更、筆談は秘密めいたものを共有できるツールのようにも見えます。ドキドキしちゃいますよ、素敵な人から素敵なメモをいただいたら♪

わたしとちえさんとの筆談による会話も同じです。

もちろん、筆談ではお互いにかなりのエネルギーを要しますが、それでも、わたしの質問に、ちえさんがどんなふうに返答してくるかを待っている時間もまた良いものなのです。
堂々と言えませんが私は手話がほとんど分かりません。いつもちえさんと会えるわけでもありません。
でもたまに会う時に筆談を面倒とも思いませんし、大丈夫かな?と最初はしていた心配もしなくなったのは、日頃からチャットやメールでお互いの気持ちを伝え合っているからです。

初めて会う人にそれを求めることは難しいでしょうから、ある程度一方的なやり取りになるのは仕方がないようにも思えます。
力をかけたい時に、かけたい人にかける。そしてその時に自分が魅力的な相手に興味を持ってもらえる人であるかの方が大変で大切なのかなあと思っています。
難しいところですが、お互いにもっと仲良くなりたい、近づきたいという気持ちがその隙間を埋めてくれるようにと願いながら・・・。


Chie:なるほど~!!そうですね。

何だかまうさんを通して、斉藤さんの生き方について別の視点を持つことができました。

筆談が大変という面だけに目を向けてしまっていました。「間」を楽しむ・・・
まうさんが筆談で何かを書いているのを待つとき、私はご飯を食べながら、コーヒーを飲みながら、周囲の人間観察をしながら
「どんな答えが返ってくるかしら?」と待っていました。そのわくわく感に近いものを、斉藤さんはお客様に提供しているのですね。

それで、素敵な字で素敵なメッセージをいただいて、素敵な「気分」になれたらそれこそ、最高に素敵なひとときになるんですね。
お客様が満足する理由も今、まうさんに言われてみると納得できます。

また今日も一つ、勉強になりました。ありがとうございます!!今度東京へ行くときに、斉藤さんのところへ寄ってみませんか??



Mau:軍資金をしっかりと貯めて、行ってみたいですね~。

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆
[PR]
by machi-life | 2009-08-14 19:03 | mau+chie life

第25回(2009.8.7) "映画で見えてくる私たちの想い"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆


ゆずり葉って?

Mau: 本当は今日は健康診断の続きなのですが・・・昨日ちえさんが鑑賞された映画「ゆずり葉」の話題をとりあげたい気持ちが湧き上がっているのですが、いかがでしょう?
またしても予定変更になりますが?

Chie: 健康診断は縁がないですね(笑)映画の方がホットな情報になるので、健康診断は話題がないときの対応として保留にした方が良いですね。

Mau: あはははは!!

Chie: 「ゆずり葉」知っていますか?

Mau: 植物の名前でしょうか?ゆずの葉? 違うなきっと。

Chie: もともとはどういうものか分からないけど、意味は次の次へ受け継ぐというような意味だったと思います。
映画のゆずり葉のサブタイトルが、君もまた次のきみへ、です。


Mau: 「君もまた次のきみへ」ですか・・・。そこにはいろいろな意味が込められていそうですね。映画を実際に見ると込められた想いが明らかになるのでしょうか。

Chie: そうですね。ラストシーンは思わず「そういうことなのか、なるほどなぁ」と納得しました。
もともと、この映画は全日本ろうあ連盟という全国規模の、聴覚障害者団体が創立60周年を記念して製作した映画なのですが、監督は早瀬憲太郎さん(NHKの手話番組出演)が務めています。脚本も担当していますが、映画製作のきっかけはろうの少年の一言だったそうです。
「ろう者って大人になったら死んじゃうの?」でした。


大人になったら死んじゃうの?

Mau: ええっ?どうして少年はそう思ったのでしょうか?

Chie: 映画やテレビを見ても、ろう者の大人が出てこないからです。聴こえない人のドラマがあっても、それは聴こえる人が出演しているのでろう者の大人の姿をあまり目にしないことから、生命は短いと思ったのかもしれません。

Mau: なるほど~・・・・!

Chie: フリースクールで子どもたちと接している早瀬さんはショックを受けてこれで映画を作ろう、と決めたそうです。

財団法人 全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画 "ゆずり葉" http://www.jfd.or.jp/movie/
ここに予告編があるので少しだけ見ていただいたら分かるかと思います。

ビデオ収録が趣味だった主人公に、ろう運動を進める仲間達への興味が次第に深まっていくことがすべての始まりでした。

主人公は彼らを追いかけて映画製作に没頭するあまり、大切な人を失ってしまいます。
映画製作を中断し、30年間心を閉ざした生活を送っていました。

そこで、聴覚障害によって壁にぶつかっている若者の現実を知り、
「昔に撮影した映画の続きを製作したい」という仲間達の声を機に、映画製作を再開。

役者を目指す若いろう男性と出会い、次第に自分と重なり合うように見守りながら映画製作を進める。
実はここで衝撃な真実が待っていた、というストーリーです。

(映画製作の目的は、聴こえないことによって社会的不利を被った現実を知らせるのと、次世代の人に伝えていくためのものですね。
今回のゆずり葉の中には、実際にあった薬剤師試験の壁や日常生活で聴こえる人から受ける誤解のことが含まれています)

Mau: いま見てみますね。

Chie: 予告編を見ていかがでしたか?

Mau: 現在・過去、いろんな人のストーリーが交錯した内容のようですね。

Chie: そうですね。最終的には全てがつながるストーリーは好きな類なので、思っていたより良かったです。

Mau: ぜひ私も見てみたいのですが、新潟県内での上映はこれからもあるのでしょうか?

Chie: 2回だけあって、8月29日(土)19時~西川図書館多目的ホール、9月12日(土)【1】14:00 【2】18:00~白根学習館ラクペックホールで行われるそうです。
都合はつきそうですか?


<新潟市外での上映スケジュールは、9月6日(日)【1】13:00 【2】17:00会場:新潟県・長岡造形大学、12月6日(日)【1】10:00 【2】13:00会場:新潟県・新発田市生涯学習センター>

<全国・地域別での詳細上映スケジュールは、こちらをクリックしてください。

Mau: そうですね、8月29日は東京へ行くため難しいのですが、9月12日は行けそうです。予定表に書き込みます!

Chie: ありがとうございます。こちらは、9月12日は東京の予定です(ドイツから日本人留学生が数年ぶりに一時帰国でドイツの事情をきく予定です)。
まうさんも東京へ行かれるのですね!

Mau: あらら、変わりばんこに東京行きですね(笑)。

Chie: そうですね(笑)講師の為の学習会とかでしょうか?

Mau: いえいえ、29日の目的は、メキシコ美術の展覧会ともうひとつ見たい展覧会があって行きます。30日は試験です~♪なかなかメキシコの美術作品の展示がまとまってくることはないので楽しみです。

Chie: まうさんが難しい!!!!!と言っていた試験なのですね。メキシコの展覧会ですか、いつまでですか?

Mau: ちょっとお待ちくださいませ。

メキシコ20世紀絵画展です(クリックをするとHPに飛びます)。

Chie: 8月30日まででしたね〜世田谷美術館ですね。
Mau: 行かれたことはありますか?

Chie: ないですね。ぱっと見る限り、東京っぽくないというか、行ってみたいと興味をそそられますね。

Mau: 私も今回初めて訪れる場所なのですが、ここは近隣の住民の方がボランティア?で展示品の案内をされるという場所のようです。

Chie: 楽しめそうですね。世田谷というとセレブのイメージがありましたが、地域の方々による案内があるということは、地域性を感じさせます。

Mau: 先ほどの映画に少し話を戻しますが、昨日はたくさんの方が見に来られていたと思うのですが、皆さんの感想はどんなものでしたか?

Chie: 「感動した!」という感想が目立ちました。ろう者からはまだ聞いていないのですが、東京にいる友人は同じ感想を持っていました。
一緒に見たお客様も「言葉にならないくらい、感動した」です。

Mau: 特に内容のどんなところに感動されたのでしょうか?

Chie: 個人差によると思いますが、聴こえないことによって大切な人を亡くしてしまったということですね。

聴こえる人であればすぐに救えたかもしれない状況で、聴こえないことによって家族との関係がこじれてしまったり、すぐに救いたくても救えず、身動きがなかなかとれない状況といったところでしょうか。

でも、私自身、身にしみるというか、ある意味で嫌な体験を思い起こさせましたね。

例えば、薬剤師の試験の場面で、口が読み取れない状況なのに聞き取り検査をやらされて苦しい想いをする場面が出てくるのですが、自動車の運転免許での聴力検査を思い出しました。
自動車学校に入る前に、聴力検査が義務付けられていましたので補聴器をつけて検査を受けたんですよね。
でも音量をMaxにしても全然聴こえないです(もともと重度の聴覚障害)。

「聴こえない」となかなか言えず(聴こえなければ不合格とし、自動車学校に入れなくなります)。
そのときは検査員の視線がきつくて「すみません、補聴器の調子が悪いから」と何とか懇願して検査をパスしました。

その後に、免許更新がありましたが聴力検査は義務づけられていないにもかかわらず、「後ろから手を叩くので、何回叩いたか答えなさい」と言われて冷や汗をかきました。

「ここで聴こえない!と言ったら免許を剥奪されてしまうのだろうか?」と急に不安になりました。
そこでも「すみません、補聴器が壊れているみたいです」と言って何とか許可をもらいました。

何で聴力が必要なわけ?と思いながら帰路についた記憶があります。
それが現実なんだなと思いますし、法律の壁ですね。
その体験を思い起こしたので、うわ〜嫌なこと思い出しちゃった、になりましたけど、
客観的に自分が受けてきた体験を見つめる機会にもなりました。その辺りが、聴こえる人たちの受け止め方と違うかもしれないです。


Mau: そういうことが過去にあったのですね。
ちえさんから見る映画「ゆずり葉」は、今の社会ので実際に対面している日常と考えていいものでしょうか?

Chie: そうですね。時代にさかのぼるシーンもありますが、現代の日常生活に通ずるところばかりあります。
例えば、若いろう男性は、映画の中で「俺はずっと手話を知らない世界で育てられた。手話ができなくてもいい、聴こえる人のふりをして生きろと家族に言われていた。だから聴こえる人たちの真似をやってきた。でも、(ろう者の女性との出会いで)それは間違いって気がついた。聴こえないことを公に出しても良いんだって、自分自身を認められるようになった」ということを話すシーンがあります。これは、現在の同世代の大学生に通ずることですし、私が学生時代に出会った難聴者、ろう者たちと同じ想いです。


Mau: 映画の中のろうの男性も、そしてちえさんも、「誰か」(又は何か)に「会う」ことがあって、初めて物まねではなく自分として生きていく喜びを知った・・・。
もしこの映画を見ていたのが、例えばちえさんが中学生、高校生だったならば・・・どんな感想を持つでしょうか?

Chie: 聾学校にいたら、きっとピンと来なかったと思いますね。がんばって、聴こえる人のようになればいいじゃん、って思うかもしれないです。
それは、人生経験が少ない中で、「聴こえる人のようになれ」という先生のことを信じていた頃の話です。

今の時代、手話の認知度が高まっているのでもし、今の時代で中高生であれば少しは別の感想を持つかもしれないですが、それでも、たぶんピンと来ないような気がします。


Mau: そういうものでしょうか・・・。

Chie: 現実を見たくないという思いと、聾学校では考えられない現実ですから。聾学校ではそのような現実についてあまり語られていないし、卒業生との交流会でも良い話ばかりだったのできっと昔の自分がこの映画を見たら、複雑な心境になるかもしれないですが、聴こえる人たちの真似をしているのだという現実に直視するには若すぎるような気がするのです。

説明が難しいですが、今の子どもたちは手話を小さいときから目にしているし、手話ができる大人たちの本も少しずつ出ているので違った感想を持つと思います。

Mau: ありがとうございます。

この映画から、ちえさんはどんなメッセージを受け取りましたか?

Chie: 聴こえないことをもっと前に出して良い、ということですね。


Mau: あえてお聞きしますが、聴こえる人たちにはこの映画を通じてどんなことを知ってほしい、考えてほしいと思われましたか?もしあればお願いします。

Chie: 聴こえないことによって生じる社会的な不利はこういった、日常生活の中にあるという現実ですね。
現実を見て考えてほしいという受け止め方をしました。もともと、ろう運動を起点にした映画なので、理解してほしいということですね。でも聴こえる人を排除するというような偏りはなく、こういう現実があった、という情報発信ですね。


Mau: ろう運動というのは・・・無知ですみません。映画の中のお話ではなくて、実際に過去に日本で起こった運動のことが描かれているのですね。

Chie: すみませんでした、自分中心のお話になってしまいました。ろう運動というのは、現実の社会でずっと昔から続いている聴覚障害者の差別撤廃に向けた運動のことを、ろう運動と呼びます。古くさいものですが、全国の聴覚障害者団体はこうした運動がとても大切と熱く語ります。私はそれを否定しませんが、どうも何かが違うなという立場です。
それは置いといて、こうしたろう運動の歴史が、映画の中にも出てきて、映画を通して運動の存在を示していました。同時に、聴こえないことによって起こる日常生活を示していました。


Mau: ますます自分の目で映画を見てみたくなりました。

Chie: まうさんとして、どんな風に受け止められるのか知りたくなりました。
聴こえない側で見てしまっているので、聴こえる人がどのような受け止め方をするのかとても興味深いです。
ぜひご感想を教えてください。

余談ですが、出演した若いろう男性、学生時代に一度話したことがある方でした。そのときは、「ふーん」とあまり興味を持たなかったので連絡先を聞いていませんでした。今思えば「しまった!あのときに連絡先を聞いておけばよかった!」と思うくらい映画の中ではまぁまぁ、かっこよく映っていました(笑)


Mau: 「まぁまぁかっこよく」ですか~?!(笑)
素敵なプチ情報ありがとうございます。一層映画を見るのが楽しみになりました。

Chie: ありがとうございます。

他の情報になりますが私の憧れのろう男性が、ハリウッド映画の「バベル」に出ていました。ほんの少しだけですが、嬉しかったです。


Mau: 日本人男性ですか?

Chie:はい。エキストラ出演ですが、顔アップです。ほんの数秒です。


Mau: まばたきも出来ませんね。

Chie: あはは(笑)。
映画について私の心境がうまく説明できずにすみません。でも、いろいろな意味でこの映画が影響を及ぼすことは間違いないと思います。


Mau: 考えるだけでなく実際にメッセージを持ってそれを信じて動くことによって、必ず何かが変わってくると思います。

Chie: 今まで、ろう者を取り上げた映画は見たことありますか?聴こえない人についてのドラマでもいいですし。

Mau:公開時には、監督の出身国であるメキシコに滞在中であったのにも関わらず見る機会のなかった「バベル」を昨日ようやく見ました。
残念ながらちえさんの憧れの男性は、どの方か分かりませんでした。今度教えて下さいね。

映画自体は考えていたものとは全く違うものでした。
見始めたときは、「どうしてこのシーンがあるのだろう?」と理解に苦しむ場面もいくつかありましたが、エンドロールが流れる頃にはそんなシーンは全く気にならなくなっていました。
映画とは、それを見るそれぞれの人の立ち位置で、大いに見え方が左右されるものだと思っていましたが、この映画でその思いを実感しました。

菊池凛子さん演じるろうの女子高生の描写は、日本人として、女性として少々行き過ぎている感はありました。
ただし映画全体を通して見たときに、そういった激しい描写は気にならなくなりました。誤解があるかもしれないと思いながらお伝えしますが、実際に行動として動く、動かない、頭の中で思っただけ・・という違いだけで、映画に登場する一種「特殊」な行動を取る人物の一人ひとりが、形に多少の違い、程度の違いはあれど私たち自身そのものではないかと思わされました。

聴こえない、聴こえるに関わらず人は意思を伝え合う言葉、考えることのできる脳、行動できる手足を持ち合わせているのに、そのどれもが時にどうしようもなくばらばらで、思い通りにならず、能力を持ちながらも思うように使うことのできない無力さに絶望することもあります。中でも最もつらいのは、今切実に足りないものがあって、必要なのは確かなことなのに、それが一体何なのかが分からない状態です。同時にその不完全さが人間だとも思えるのです。バベルの中の人物は、そういった脆くて繊細なところに生きている私たちをはっきり映し出しているように私には見えました。

映画を通して、鳥のように私たち自身をも場面に投入して上空から俯瞰することができます。
実際はこの人はこう考えているのに、どうして周りの人にはそれが伝わらないのだろうともどかしく思ったりします。簡単なことのように思えます。
でも、「実際はあなた方もあまり変わらない生活、自分という入れ物を活かしきれていない暮らしをしているのではないですか?」と映画に問われているようにも感じました。
決して明るい内容の映画ではありませんでしたが、住む場所、置かれている状況、立場、言語、人種等を全て取り払ったときに、残るものは何?あなたはどう思う?どうしたい?というメッセージを映画から受け取りました。こういう映画に出会うと、映画を作りたくなっちゃいますね(笑)。 

Chie:映画を見終わった後、そして清々しさの後は、私も映画を作りたくなりますね。
バベルはろう者たちの間でも話題になっていました。「あの役はやりすぎ〜」という声もあれば、
「今までメディアに出ていた、ろう者のかわいそうなイメージを覆してくれた」という声もありました。
また、字幕についても話題になりました(これについては、またの機会に触れたいと思います)。

バベルは2回映画館で見ましたが、なぜ神様は人間の言葉をばらばらにしたのか(バベルは、人間がバベルの塔を作って神様に会いたがったそうです)について、考えてみました。

上を見たい、自分のことや周りのこと以外、神様ばかり目を向けるのではなく、
周りの人をもっと見なさい、ということで「わざと言葉をばらばらにした」のかなという感想を持ちました。

でも1つの映画を見て、Mauさんからの感想を聞いたりすることによって考えさせられることが「映画の魅力」ですね!

何かに行き詰まったり、どうしようもないときは、映画を見てみよう!と思います。
みなさんの中でも良い映画がありましたら、ぜひ聞いてみたいですね。


♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

新潟まつり。新潟は「涼しい夏」です♪
e0172983_2343988.jpg

にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-08-07 23:07 | mau+chie life

第24回(2009.7.31) "代理電話サービスの可能性"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

Mau:さてさて・・・今回こそは「健康診断」のお話をお聞きしたいと思います。
ちえさんは毎年定期的に検査に行かれていますか?

Chie: そうですね。学生時代から毎年受けています。今年は日程を調整して、健康診断で一番簡潔なコースを受けたので半日もかからずに終わりました。

Mau: 病院選びはどのようにされましたか?
予約や問い合わせはオンライン予約もできるのでしょうか?

Chie: スタッフの紹介とインターネットで調べて一番近いのを選びました。インターネットで確認した後、予約をあらかじめ聴こえるスタッフに電話してもらいました。
FAX番号もあったのですが、日程の調整を速く取り決めるには電話が速いと判断し、電話してもらいました。
今だったら、代理電話サービスがあるので自分から予約することはできますね。


Mau: 「代理電話サービス」という言葉は、初めて聞きました。公共サービスのひとつでしょうか。

Chie: アメリカでは、代理電話サービスは知られていますが、日本ではまだ認知度が低いと思います。個人や法人で契約が必要になりますが、イメージとしてはこのような流れになります。

私⇔オペレーター⇔相手
私とオペレーターの間は、チャット。
オペレーターと相手の間は音声日本語。

という流れになっています。
ここまでイメージはできそうですか?


Mau: ろう者の方のためのサービスなのですか?

Chie: 結局は、聴こえる人と聴こえない人のためにもなる、と私は思っています。
しかし、今の社会からにしてみれば聴こえる人はそのサービスがなくても別に困らない状態が多いですので 「ろう者のためのサービス」と捉えるのも無理はないかと思います。

国内で10年以上前から取り入れているらしいですが、おそらく新潟で使っているのは手話レクチャー「ハンズ」くらいではないかと思います(もし他にいましたら、活用方法について体験話等をお伺いしてみたいですね)。
 

Mau: なるほど~。発言失礼を致しました。そうですね、確かに「聴こえる」立場から考えれば、「ろう者の方」のサービスになってしまいますが、「聴こえる人」にとっても、そのサービスを利用して「電話という手段でつながる」ことができるわけですね。

Chie: 電話社会は不思議な世界に見えました。
7月から代理電話サービスを使い始めたのですが、聴こえる人たちの言い回し電話社会のルール、初めて知ることばかりでMさんに学習会を開いてもらって教えてもらわないとやばい!って思いました。
26年間、知らなかった世界を知ることはカルチャーショックでもありましたが、何とか使っている状態です。


Mau: 確かに、電話はまたひとつの別世界が広がっていそうですね。
もう少し代理電話サービスについて教えてくださいね。 ちえさんが伝えたいことをチャットでオペレーターに伝えると、その方がちえさんの文面を「お仕事の言い回し」に変えて、先方にお伝えするということでしょうか?

Chie: 私は欲張りなので、その言い回しを知りたがります。
チャットで、話し言葉を意識しながら入力していますが、例えば、内容が同じでも、相手の雰囲気によって言い方を変えるときがありますよね。
その言い方がどのようなものなのか、すごく知りたいんです。そういったことは、その方が、聴こえる人たちが常に交わされている音声言語を知ることになるからです。

日常生活の中で聴こえる人たちがどのような言い方で接しているのか、興味は持っています。
例えば通訳だと言い換えがあるのは当たり前なので、手話通訳者を見ていてもあまり知ることができないですね。

このサービスでは、どういう風に変更したのかについては分からないままです。
たぶん変えているだろうなぁというのは分かります。
「おそらく、オペレーターさんはこのような言い方をしているんだろうなぁ」と想像するしかありません。
いちいち確認していたら、タイムラグがもっと出てしまいますし、それよりももっと大事なことがありますよね。


Mau: どのようにこのサービスを利用するのですか?

Chie: イメージとして、3人が別々の場所に居て、3人とも顔を知らないまま電話をします。

まず、私から電話をかけるときは、オペレーターにチャット(文章)で用件を伝えます。
オペレーターが、別の人(用件がある人)に声で話します。ここまでが、私からの電話で話すときの流れです。

向こうから話をするときは、オペレーターが文字に変えてチャットで、私に伝えます。ここまでが、相手から話していることが私に伝わる流れです。

こうしたやりとりを続けます。少々のタイムラグが生じます。でもそれで仕事が捗ったこともあるので、こうしたサービスは今の社会で働くろう者には必要なものと思っています。


Mau: ちえさんが利用されているサービスのHPなどあればご紹介ください。

Chie: 基本的には、そのサービス会社への連絡として電話は不可能になっています。ですが、こちら(私)からかけることでしたら、 つながります。

電話代理サービス プラスヴォイス (サービスの申込みはインターネットからのみのようです)
http://www.plusvoice.jp/dairi.html


Mau: (HPを見て) わあ、 手話を使ってのオペレーターとの「電話」も可能なんですね。

Chie: そうですね。手話でもいいですが、文章の方が良いと思って、今はチャットのみ使っています。

Mau: 先ほどちえさんが言われた意味が今分かりました。確かに、こちらからかけることはできますが、受け取ることはできないようですね。

Chie: そこが不便ですが、そこをうまく活用できたらと思っています。

Mau: ほほう・・・ちえさんには考えがありそうですよ。

Chie: 考えですか(笑)

向こうから掛けてもらう前に、番号を教えてもらえばこちらから電話できますね。

今の活用方法として、事務所に電話が来ます。そのとき、着信履歴に番号が残ります。その番号をメモして、代理電話サービスでこちらからかけます。
今後は、もっと可能な方法があるので試してから効果を報告しますね^^

代理電話サービスは10年位前からあったみたいです。でも使えるろう者は限られています。
チャットも素早く打てないといけないですし、チャットである時点で日本語の力が必要になりますね。

私も学生時代にリレーサービス(アメリカではそう呼んでいます)をアメリカで知ったので、国内にないかなぁと思っていたら、あったんですよね。

でも学生時代はあまり必要性を感じていませんでした。電話なら聴こえる人に任せれば良いと思っていました。

でも、それって、自立にはならないですね。聴こえる人にも任せられて、自分でもできるようになればコミュニケーションツールを選択できる。

聴こえないからとか、ろう者だからそこまでやらなくていいって見られると納得いかないんですよね(笑)


Mau: それがちえさんらしさです。

Chie ありがとうございます。聴こえる人とともに、できることをやっていき、生理的にできないこと(聴こえないことでどうしてもできないこと)は聴こえる人の役目としてお願いをして、私は私で別のことをやったらいいかなと思っています。

Mau: 探せば何でもある時代に生きている私たちですが、便利さという面だけでなく、ちえさんが言われていたように、使う人がただ支えられ、助けられていると感じるものではなく、自立や自由を達成する手段としてのお手伝いとして、アレンジの可能なサービスの利用の仕方をそれぞれが工夫しながら見出していくことが求められていくのでしょうね。

と、ここで!健康診断です!

Chie: そうでしたね(笑)。今回は代理電話ということにしましょうか(笑)。

Mau: そうしましょう。
脱線をする予感は大いにしていましたので、これも全て予定通りです♪

e0172983_057640.jpg

青空に 背筋をしゃんと正して ( 福島潟の蓮 )

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-07-31 00:52 | mau+chie life

第23回(2009.07.24) "耳マークは必要!?コミュニケーションの楽しみ方"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆


前回、マインドマップ体験会で偶然会った私たち。
今回は、Mauさんだけ、マインドマップ体験会2日目に参加(Chieはレッスンのため不参加)



マインドマップ体験会2日目について

Chie: 2回目も内容は濃かったでしょうか?


Mau: 前半は初めての人もいたりして、先回の復習でした。
2回目から参加のほとんど前回からの人でしたが、新しい人も4,5人いらっしゃいましたので。

Chie: 人数は同じくらいでしたか?年齢層はどのような人たちでしたか?

Mau: 人数は先回と同じ20人ほどだったでしょうか。年齢層は20代~60歳前後の方々でしょうか。

Chie: 幅広い年齢層ですね。

Mau: そうですね。今回のテーマは「コミュニケーション」ということでしたが、それがどうマインドマップと結びつくのか。初めての人は講師の頭のやわらかさ、経歴の面白さにもびっくりされたようです。次回のテーマは「メンタルトレーニング」ということで実は一番楽しみにしている講習です。どんなことを、どのような手法で行うのかと興味津々です。

Chie: ぜひお話を聞いてみたいですね〜

コミュニケーションをマインドマップ化


Mau: そうだ!今回はコミュニケーションをテーマにお互いに書いてみませんか?

Chie: コミュニケーションとマインドマップは一見、関係なさそうですが、マインドマップを使いながら会議をしたり話し合いをする方法もあるそうですね。
今回は、コミュニケーションという言葉に基づいてマインドマップを書くことに賛成!です。


Mau: そうしましょう!以前インタビューをしていただいた時に、今思えば目の前の取材者の方がマインドマップで記録をとられていたように思います。

Chie: 記者さんがマインドマップを書いたのですか?
インタビューも気になりますね!どのようなインタビューでしたか?


Mau: 脈絡のつかみにくいであろう私の話を、ぐるぐると描きながら書き留めてらしたので、覗き込んで「面白いノートの取り方ですね~♪」と言ったことを覚えています。
インタビュー内容は、「なぜ起業しようと思ったか」というようなことでした。

Chie: その記事、見てみたいです。記者さんのメモのとり方、いろいろあるのですね。それにしてもどうやって メモをとっているのか気になります。
あ!もしかしたら、あらかじめ質問を書いて、波線をまた書いて、答えを書いたということでしょうか。

Mau: それもあるかもしれませんね。
また、その方にとって来られる前から予想をしていた鍵になるような単語を私が発した途端に、その一語から派生をして、同意と共に、「なぜ?」「いつ?」等どんどん別の質問につながっていったように思います。聞くことのプロだと思いました。膨大な情報量の中から核心を抜き出して整理する技術としてもマインドマップは有効ですね。
私たちがこれからインタビューをして記事にするときにも役立ちそうです。

Chie: 楽しみですね!インタビューによるマインドマップの使い方についても、学べそうで何だかわくわくしてきました。
インタビューしてみたい人はいますか?


Mau: そうですね・・・私たちならではのインタビューしてみたい人たちはいますね。このブログでも、お互いにインタビューし合っているような感がありますが、自分の気持ちを言葉にして伝わるように話すというのは、難しいものです。また聞く方にも技術が求められることを学びました。

Chie: いそうですよね。具体的にだれにしたいか?とはまだ出てこないですが、ブログを見てくださっている読者の中か、話題になっている人とか。これもマインドマップに書いてみますか?(笑)

Mau: インタビューしたい人ですか?!
かなりわがままに好みが出そうですが?いいでしょうか~??!

Chie: いいですし、おもしろいと思います。そこから、シリーズとして出てきてもらうと楽しいですよね。

Mau: 有名人も含めて「夢の」インタビューしたい人マインドマップ・・・!!

Chie: 夢のインタビュー!いいですね!妄想がぐわ〜っと広がりませんか?

Mau: ひろがります~♪

健康診断の話

Mau:ところで、今回はちえさんの健康診断のお話をお聞きしたいと思っていました。
病院へ行かれる前にいろいろと想像もされていたようですが、どうでしたか?

Chie: 医療スタッフからは最初から「筆談でよろしいですか?」とのことでしたので聴こえない=筆談というマニュアルがあるかもしれないですね。
手話ができないからという理由もあると思いますが、そのことは予想していた通りでした。


Mau: 市の図書館に(ほんぽーと)にも、カウンターの上に、「筆談をします」と書かれた小さな額が上がっていました。
こう先手を打たれると、手話の入る余地がないようにも思えました。親切なようで、限定的ともいいますか。

Chie: 緑の耳マークですね。

筆談と手話はコミュニケーション方法としてどちらも不可欠なのですが、窓口で「筆談ができます」という提示がある背景としては、手話の認知度がまだ低いことや日本語使用者が多く、日本語を文字にする方法が一番手っ取り早いからということもあるかと思います。
でも正直なところ、筆談だけでは限界ですね。もともと、私は字が汚いので(笑)。

それ以上に、聴こえる人たちが筆談をするときに必ず、相手の手が止まります。
「え〜っと・・・」と考え込む人もいます。話し言葉を書き言葉に変えることが難しいからなのでしょうか。

まうさんの、手話の入る余地がないということについてもう少し具体的に教えていただけますか。

Mau: すみません、その前に質問をさせてください。
ちえさん御自身はその緑の耳マークを手に取って、又は指を指して、筆談が必要であることをお知らせするのでしょうか?

Chie: 私の場合は、あまり使わないですね。大事な契約の話は筆談することで確認をとりますが、たいていは手話でやってみてダメなら、視覚的な方法で分かるようにしています。

Mau: なるほど。
どうやって伝えようかと対面をしたときにあれがあると、少々コミュニケーションの入り口が狭くなるように感じたのです。
いろいろな配慮と試行錯誤の結果、あそこに置いてあると理解をしているのですが、違和感も同様に感じとってしまいます。
どうしても形から入りたくなりますが、もっとお互いに交わろうとする勇気?も必要なのかしら?とも思います。
実際は耳マークが「あって良かった!助かった!」と思う方も多くいらっしゃるでしょうね。

Chie: そうですね。最初からコミュニケーション方法が絞られていったような感じになりますよね。
手話ができない、聞き取りにくい難聴者にとっては恩恵を受けるもかもしれないですが、手話を使う人や、他のコミュニケーション方法をとる人から見ると耳マークについて違和感みたいなものは感じますし、私も「うーん?」と思うのが本音です。しかし、それを設置してもらうための今までの人権運動があったのは真実だと思いますし、否定はできないです。
次は、耳マークを外す運動が必要になるとか?(笑)



コミュケーションの取り方

Mau: 近所の大型スーパーのお会計のところには、「袋の要らない方は、この札をレジ係に渡してください」と書かれてあるプレートが置いてあります。
いつもふしーぎな気持ちになります。一言、「袋は要りません」と伝えればいいことなんだよなーって。
こういう光景がすこしずつ日本の中で増えている気がしています。

Chie: コミュニケーションがだんだん苦手になっていくのでしょうか。

Mau: そのつながりで考えると、レストランのピンポーンも不思議に思えます。
聴こえるわたしたちにとっては、すぐそばをウエイターが歩いていくのに、ピンポンで呼ぶことは不自然に思えます。

Chie: レストランのピンポーンは、ろう者にとっては助かっていました。店員さんが奥の方に消えていくときは特に助かっていましたね。

Mau: なるほど!ろう者の方々にとっては便利な道具ですね。
お店側としては、短時間で多くのお客を、少人数でさばくことを考えると、ピンポンの方が効率が良いのかもしれません・・・が、しかしです・・・さびしいです~。

Chie: 確かにピンポーンがなくてもできることはありますよね。
呼びにくくなって困るけど、でも歩いて呼びにいけば良いことだし。
呼びにいったり、袋要らないという会話を直接、手話や日本語、英語、何でもありの方法でやれば必ず通じるんですよね。


Mau: そうなんです。積極的なコミュニケーションが欠けている気がしています。
「コミュニケーションの手法」を学ぶ教室はあちこちで開催されているようですが、普段自分がどのくらい前向きに友達だけでなく他人とも関わっているだろうかと思わされます。

ちえさんも以前言われていましたが、ろう者の人たちが「わたしたち、手話しかできないんです!」といい続けて、通し続けたら、もっと手話は普及するのかもしれません、というようなことを言われていました。実際それって核心を突いていると思います。

こういうことはよくも悪くも「慣れ」であって、そういうものだと思えば最初は疑問に感じていても、そんなもんだと思うようになっていく。自分の身の回りを見渡してみて思います。

Chie: 確かにそうですね。
今手話のレッスンで、お客様と対面しますが、最初に戸惑う方もいらっしゃいます。「聴こえない人ってどうやって話せば良いのかしら?」という雰囲気ですが、2回以上会うと慣れてきます。お客様が戸惑いを隠してくださっていることもあるかと思いますが、私にとっては「あ、慣れてきたかも?」という感覚を得るときがあります。「慣れ」ですね。


楽しい世界、もう1つの世界

Mau: ちえさんの手話クラスのお客様には、「楽しい世界がひとつ増えますよ~(おいで、おいで)」とPRしていったらどうでしょう?

Chie: なるほど。そうですね、バイリンガルになるチャンスだし、もう1つの世界を持つこともできるということですね。
聴こえる人たちの間だけでコミュニケーションが減っていくという点についてはどう思われますか?

Mau: 実際に手話はとても機能的な言語に思えます。
ちえさんや他のろう者の方々から受ける印象なのですが、気持ちを率直に、まっすぐに伝えることに対して優れているというのかな。
それは、自分の中でしっかりと伝えたいことを分かっていると同時に、それを表現する手話の技術が伴っているときにより可能であり、有効なのでは・・・と。
自分が手話を使えないのを棚にひょいと上げての感想ですが。

手話だからこそ持ち得る世界、考えることのできる世界はあるのではと私には見えているのですが・・・ちえさん、どうでしょう?

Chie: 手話はとても機能的、初めて言われました(笑)
当たり前すぎてちょっと分からないですが、確かに、手話を使う人同士であると、その人の感情、その人の好みが分かりますね。

聴こえる人たち同士は普段、顔を意識して見ることは少ないでしょうか?


Mau: 私は癖なのか、お話している人の顔を見ないと話はできないのですが、どうでしょう。私の周りの人たちは意識、無意識に顔を見て話していると思います。
そうじゃない人もいますが・・・年を重ねてくると・・・似たような人がまわりに集まってくるというか、残ってくださるのでしょうね。

Chie: なるほど、人間観察をしていると、目を合わせて話をする人もいれば、
一方が目を合わせようとせず、別の方向を見ながら聞いている人がいたりします。その人を見る度に、 「こらぁ、人の話を聞け〜」と思います(笑)。
私も、目を合わせて「でしか」、話ができない質なので、似たような人がこれからは集まってくるのかもしれないですね。コミュニケーションについて、最近は希薄と言われていますが、まうさんから見て、やはり時代を追うことに変わってきていますか?


Mau: コミュニケーションについては、本質的なものは変わっていないと思いますが、さきほどの例のように「便利」なおもちゃができたので、それを挟んでコミュニケーションを取ることに慣らされている時代には感じますね。

Chie: いっそのこと、便利なおもちゃを壊したら携帯電話も壊したら、愛がもっと生まれてくるような気はします。

Mau: ちえさん見かけによらず過激&情熱派ですね~!

Chie: あはは(笑)。

前世は、戦国時代の武将!?

Mau: きっとちえさんの前世は戦国時代の武将だったと思います(きっぱり)。

Chie: 織田信長さんと対戦していたかもしれないですね〜
戦国時代の漫画は小さい頃に読んでいました。その影響もあるかと思います。

Mau: おお、私の読みもあながち外れていたわけではないようですね。

Chie: そうですね、もしかしたらその通り、織田さんと戦国時代に戦っていたかもしれないです。

Mau: でも信長ではないということは・・・誰でしょう?

Chie: 誰なんでしょうね、落ち武者だったり(笑)
天地人の直江兼継さんだったらもっといいですね。


Mau: ちえさんは、伊達政宗だ!

Chie: おおおお!好きでした!伊達政宗には憧れていました!というか、なぜ、伊達政宗だと思ったのですか?

Mau: そうですね~・・・伊達政宗は自らの道を信じて最後まで信念を貫いて屈服しなかったとことでしょうか・・・。
ちえさんの中に時折見え隠れする静かな闘志から・・・かな。

Chie: わ〜すごい褒め言葉です、ありがとうございます。

伊達政宗に憧れて、仙台に行って資料館に連れてってほしいとせがんだことがありました。漫画から見た伊達政宗はクールですごくかっこいいと思ったのですが、そういえば、今まで憧れを抱いたのは、自らの道を信じて最後まで貫く人ばかりでした。

プロゴルファーの尾崎直道さんも、その一人でした。日本人がアメリカの試合に出て戦うことなんて難しいと言われていたアメリカへ、一人で飛んでいきました。
結果的に、後に丸ちゃん(丸山茂樹)とか、若手が挑戦していったし、話題の石川君も海外を視野に入れているみたいですね。

結果的には良い影響を残せた人だと私は思っていますし、
直道さんに会ったことがあるのですが、ゴルフボールを直接いただけました。という思い出がございます。

熱くなりました、すみません(笑)。


Mau: ひょ~っ!まさにホールインワンでしたね♪

Chie: そうですね!さすが、まうさんです!伊達政宗がでてくるとは想定外でした。



マインドマップの効果てきめん

Mau: これもマインドマップ効果でしょうか。思わぬところへボールは飛んでいくんですね~。

Chie: すごいです!効果抜群ですよ。
潜在意識でしょうか?ポテンシャル。


Mau: あれから毎日何かしらマインドマップを書いていますが、段々と自己流にアレンジされてくると共に、「すなわち・・・」と以前にもまして考える癖がついたと思います。
そうすると、今までかけ離れていたような事柄もカチンカチンとつながっていく気がします。

と・・・ちえさん!ごめんなさい、また私が脱線に引きずり込みました。

Chie: いえいえ、マインドマップを活用できていて本当に良いですね。

Mau:「健康診断」のお話をするつもりが、まだ病院の入り口でのお話ですよ!キャー!

Chie:あ!!病院の話でしたね。次にしましょう!(笑)


♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆
出前で注文したラーメン in こと葉や


e0172983_10163059.jpg


にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-07-24 10:19 | mau+chie life

第22回(2009.7.17) "マインドマップで気持ちを絵にする"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

7月11日(土)、新潟市内のとある場所で開催された「マインドマップ体験会」に一人で出かけたわたし(Mau)でしたが、なんと会場でChieさんに遭遇しました!

マインドマップってなんだろう?

☆☆☆ マインドマップとは?→ mindmap.jp ☆☆☆ 

Mau: それにしても思いがけない場所で、先日はお会いしましたね!
ちえさんとMさんがマインドマップ体験会にいらっしゃっているとは全く予想外の出来事でした。
密かに勉強しようと思っていたのですが、スクールカウンセラーをしている友人や高校時代の恩師にも会場でお会いして嬉しびっくりの時間になりました!

Chie: マインドマップ体験会は、本当にびっくりですね!密かに勉強しようと思っていたのですか(笑)実は、まうさんが古町へ出かけると聞いたときに、もしかしたら?と思っていました。で も、これは神様に賭けてみようということで、 あえて聞きませんでしたが、まさか本当に会場で出会うとは思わなかったです(笑)。

Mau: 思わずその場で笑っちゃいましたよ ね~!

Chie: そうですね!Mさんも大喜びでしたね。

多岐に渡る活用方法&可能性

Mau:ちえさんはマインドマップ自体はいつ頃知りましたか?また、受講を決めた経緯についても教えていただけますか?

Chie: マインドマップは大学4年の頃に知りました。
一緒に活動していた先輩がパソコンソフトで作ったマインドマップを見て感動したのを覚えています。
パソコンソフトとしてマインドマップを先輩と一緒に購入して使ってみたのですが、どこかで使いにくさを感じていました。
次第に遠ざかってしまいましたが、最近書店でマインドマップの本が並んでいますよね?
そこで、 もう一度マインドマップに触れてみようと思いつつ、なかなか実践できずにいました。そんなときにこの体験会を知りました。すぐに申し込みましたね。


Mau: なるほど、大学の時の先輩はどんなマインドマップを作られていたのでしょう?

Chie: 当時は大学内の講義保障に関する活動をしていました。
事業を進めるにあたって企画やネットワークの作り方についてスタッフ同士がイメージを共有できるように作成してくださいました。


Mau: とても良い使い方ですね!
体験会参加後、改めて何かに役立ててみようと思いましたか?さっそく書いてみましたか?

Chie: ノートとカラーのペンを買いました(笑)そして、日々の業務の中から1つのテーマを取り出して実際に色分けで書いてみました。
視覚的にも分かるし、考えて書くだけでもわくわくしてきました。


Mau: カラーペンとノート!この時点でもうかなり出来上がった気持ちになりますね。私も書いてみましたよ。

Chie: どんなことを書いてみましたか?書いてみたときはどんな気持ちでしたか?

Mau: 私の場合は、ちょうど日本史や一般常識についての本を読んでいてなかなか整理が難しかったので、それを項目別に書いてみました。
例えば、テーマを「戦後の日本」としてどんどん広げていく感じです。我ながら分かりやすいものができました。それを、教えていただいた暗記サイクルに合わせて見直しています。
ええと、10分後、1時間後、24時間後、1週間後・・・1ヵ月後でしたっけ?これからどんどん仕事にも活かしていきたいと思っています。

書いているときは、「無我夢中」ですね。楽しくて仕方がない状態です。もやもやしていた霧がマインドマップを描くことにことによって、すっきりと晴れ渡るような感じです。

Chie: あっ!暗記サイクルについては体験会の中で話されていたことでしょうか?

Mau: はい、学習にマインドマップを取り入れるという主旨のお話をされていた時に言われてました。

「聴こえないわたし」「聴こえるわたし」共に学べる形を考える

Chie: 初めて知りました、ありがとうございます。
実は、このように体験会で話されていた中で細かい情報がほとんど私の中に入っていなかったことがたくさんありました。
講師に手話を覚えてもらうか、講師とマンツーマンでレッスンを受けるかといった方法も考えていましたが、その前に予備知識として本を読むことも必要ですね。
体験会は全員が聴こえる人たちで、聴こえないのは私だけでした。
聴こえる人たちの世界にいて、情報量の多さに感心しました。
一方で、耳で得られることができない分、本を読まなきゃいかんなぁとあらためて、やる気にさせてくれました。


Mau: そうでしたか・・・事前に講師の方へはちえさんがろう者であるということはお伝えしてあったのでしょうか?

Chie: 担当スタッフには伝えていました。でも今回は敢えて、手話通訳を利用しませんでした。
実際に聴こえる人たちのセミナーはどのようなものだったのか、体感したく参加してみました。


Mau: では、こういったセミナーには初めて参加されましたか?

Chie: そうです。前の自分だったら最初から諦めていましたね。聴こえないからどうせ情報は少ないし、
勉強にならない、と。


Mau: 聴こえているわたしも講師のお話を聞いて、考えて、(スライドを)見て、書いて・・・と、てんてこまいになるような膨大な情報量でしたので、ちえさんはどのようにこれらの情報を得られていたのかしら?と気になってはいましたが、振り向く余裕もない・・・すごい4時間でした。

Chie: 得られた情報量といえば、もしかしたら20%もないかもしれないですね。パワーポイントとMさんのメモくらいですが、そのことは最初から分かっていたことでした。
しかし、あらためて、聴こえない人が一人だけで、聴こえる人ばかり囲まれているとまるで異国の地にいるような感覚ですね。訳のわからない言葉でみんなが同時に動いている、みたいな感じです。


もう少し分かりやすく言うと、スターバックスのようなガラス張りのところで、向こう側に友人が何かをしゃべっているけれど分からないという状況と同じですね。

こういうことは、大学時代にノートテイクの支援を受けないまま、講義に出ていたときと同じなので、懐かしさを感じるとともに、ちょっと切なかったですね。


Mau: そういうことならお役に立てそうですよ。
自慢じゃありませんが、何でも書き取るメモ魔ですし、あの日の流れと目的は掴んだつもりです。あの日から既に3人の生徒さんに、マインドマップの内容をお話しました。

ちえさんにご説明させていただくことによって、私も再度確認ができます。
ちえさんにとってもきちんと今整理をして知っておかれると仕事にもプライベートにも友好的な方法だと思います。近いうちに先日の内容についておやつをつまみながらお話しませんか?

Chie: 本当ですか!?ありがとうございます。ぜひお聞きしたいです。おやつは必ず付き物ですね(笑)。よろしくお願いします。


Mau: 決まりですね!お互いに、マインドマップの本も持ち寄ることにしましょうか。

体験会での「聴こえる世界」・・・そしてこれから

Chie: 了解です、よろしくお願いします!
体験会での「聴こえる世界」はいろいろな意味で刺激になりました。
1つのゲームをやるにしても、情報の差によっててきた答えが違っていたことにショックも受けました。

ワークショップとして、クリップの話がありましたよね。事務用品で使うクリップなのですが、その新しい使い方という問いかけがありました。

講師が問いかけたのは、クリップについて新しい使い方について自分自身で考えられる項目を挙げるという意味でしたよね?


Mau: そうでした。

Chie: そのワークショップで、Mさんの説明による情報は、クリップの使い方について、

①何でも良いので新しい方法を考える。
②教材に使えそうな物でもOKなので、3分以内に考える
という内容でした。そのときに、3分は長いなと思いながら、真っ白の紙に書いたんですよね。

3分になって、見上げたらみなさんの紙が項目ごとに、文字で羅列されていました。
講師の「10項目以上考えた人?」と挙手を求める問いかけで、 「え?」と思いました。

このときに初めて知ったのです。

新しい方法について絵をイメージして描くのではなくて、考えられる方法を書くということだったのを。
新しい方法について1つ、絵を描いてイメージができるようにすると思っていました。


Mau: なるほど~・・・確かに今までに行ったことのないワークでしたので、何のためにこれをやらされているのか、最初はわかりにくかったかもしれません。
後に、「絵を使わないで頭に浮かんだものをただ羅列して文字として書いていく」ことと、「絵を中心に連想をしながら描いていく方がアイディアが出やすい」ということを講師は身を持って体験させるための実験だったんだ!ということが分かりましたが、。あの手のセミナーに参加し慣れていないと少し分かりにくい説明でしたから、聴こえる人でも?と思った人はいたようです よ。

Chie: そうでしたか。でも、結局、聴こえる人たちが書けていたという点においてはショックでしたね〜。

Mau: ショックだったんですね。

Chie: そうですね。一人だけ置いていかれた現状を突きつけられました。

Mau: いろいろとちえさんが感じられたことを正直に講師の方にお伝えしていいと思います。もっと相互方向から工夫できることはありそうですね。

Chie: ありがとうございます。パワーポイントでも説明可能ですので工夫はできるかもしれないですね。
逆に、指導者として、受講生との情報の共有についてもっと意識が必要だと我が身を振り返ってみました。


Mau: さすが~!
「人にする説明はこれでもか、これでもか!というぐらい分かりやすく、いろんな言い方で言いなさい!それでも伝わるのは良くて7割だから!」と言われましたね~。
あの日は、どんな生徒が、どのような目的でやってくるという事前情報はほとんどなかったと思いますから、講師の方はあの時間の最善を尽くされていたと思います。
自分の日々の教え方と重ね合わせながら体験会に参加することができて、新しい教え方、方法、過去の振り返りができました。

Chie: そうですね。講師から学ぶことはたくさんありました。この一件以来、レッスンでもっと解説を含めるようにしていますが、
まだ試行錯誤の段階です。


Mau: これからも一瞬一瞬試行錯誤をするしかないみたいですよ~(涙)。

Chie: 指導者は常に課題山積みですね〜。まうさんはマインドマップについて以前から取り組んでいたみたいですが、どのようなきっかけで知りましたか?

Mau: なんだったかな~?本でも、情報でも雑食なのでとりあえず頭に入れておくのですが・・・すぐに忘れてしまいます・・・。
「こ、これは!」と思うものにはすぐに飛びつくのですが。

マインドマップは本を読んで半分理解をしたような気持ちになったまま、心の「保留ボックス」にぽいっと放り投げてありました。
今回は別のことについて調べていて、体験会のお知らせを知りました。本当は全3回のうち、1回のみの参加でお願いをしていましたが、事務局の方から「ぜひ2回目と3回目も!」というお話をいただいて、続けて勉強をさせていただくことにしました。さくほどのお話のように私も課題は山積みですが、本で学ぶことよりも、人に直接教えてもらうほうが、何倍も理解できるし、面白いものだと実感できました。

ちえさんは、どのような学びのスタイルが自分に合っていると思われますか?

Chie: 私も忘れっぽいですが、学習できたら身に付きますよね〜と信じたいところです(^^
学びのスタイルについて、人との対話が大きいかもしれないです(コミュニケーションが成り立つという条件の下)。人と対話するとき、物事の説明ができないようでは、理解していないのと同義であると私は思っています。

科学的に証明できない現状は別です、例えば宇宙人を見かけて不思議な気持ちになった、ということもあっていいです。

これとは別の話になりますが、「理解」は「他人に説明ができる言葉を持っている」のと同じ意味であると考えています。

人と話をすることによって「もしかしたらこういうことかも?」と思うことがありますが、これは理論と経験が結びついた瞬間だと思います。

理論と実践のサイクルでしょうか。先輩から教わりました。

インプットといえば、本と実体験(経験)。指導も、経験に含まれますね。


Mau: 同感です。あはは宇宙人!!・・・ぜひ出会ってみたいですね~♪

同じものを見ても、同じ場所にいても、それぞれ感じることはあくまでも個人的なその人独自のものであるということを改めてちえさんから教えていただいた気がします。

嬉しいことも、悲しいことも、いろんな人と経験を共有してその人の見え方を知っていきたいです。

マインドマップに関してはどうやら書き続けることしか道はないようですがら・・・毎日なるべくその時間を作りたいです。何よりも楽しい!ですよね。中央に書く絵が上達してきたような気がします。

e0172983_083889.jpg


Mau/mindmap(画像をクリックすると大きくなります)

Chie: 中央に書く絵が上達?すごいですね!私は文字がきれいになりました(笑)
ブログにマインドマップをアップしてみると・・・


e0172983_074486.jpg


Chie/mindmap(画像をクリックすると大きくなります)

Mau: 確かに、一人で書くときはゆっくりと考えながらですから、文字も絵も丁寧になっていきますね。
新しい瞑想スタイルのように思えてきました。できあがると達成感もありますし。

Chie: なかなか触れることができなかったマインドマップ、とても身近に感じられるようになりましたね。
体験会に参加して本当に良かったです♪講師の方に感謝です。
みなさんも良かったらマインドマップを試してみませんか?


♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆


にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-07-17 23:59 | mau+chie life

第21回(2009.7.10)  "アメリカと留学の巻"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

"聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

Mau: 今日は暑かったですね。

Chie:暑かったですね〜 頭がぼーっとして、仕方なく昼寝をしたら、その後は頭が回るようになりました。まうさんはいかがでしたか?

Mau: 今朝、我が家にホームステイをしていたアメリカの男の子たちを見送ったら、安堵感と寂しさが入り混じった気持ちになってぐったりしていましたが、お昼寝をしたらすっきりしました。

アメリカの少年合唱団来日について

Chie:音楽隊でしたね。土曜日にりゅーとぴあへ行ったのですが、チラシだったか、そのような情報がありました。

Mau: そうなんです、フェニックス少年合唱団(Phoenix Boys Choir) というアメリカ最大規模の少年合唱団員が今回ジャパンツアーのため来日しています。現在も東京や神奈川県の会場で公演を行っています。

Chie:まだ若い少年たちでしたよね。

Mau: ええ、奇しくも私が23歳~25歳の時に留学をしていたアリゾナ州からの11歳~14歳の少年たちでした。来日する前から不思議なご縁を感じていましたが、彼らと実際に会って、ハグをしたら、アリゾナの壮大な風景を思い出して懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

Chie:アリゾナの空気が感じられましたか?

Mau: びりびりと感じました。4泊5日を一緒に過ごしましたが、彼らの話の中に出てくる地名や地域の大部分が訪れたことのある場所でしたので、お互いに親しみを最初から持つことができました。その土地の空気や匂いというものは身体にしみ込んで、いつもは影を潜めているけれど、ふとした瞬間にパアッと出てきてより繊細な部分での感情を呼び起こしてくれます。

Chie:共通点があるからこそ、話の中身も深まるし、その場にいた経験を分かち合う関係だからこそですね。会話はもちろん、英語でしたか?

Mau: そうですね、会話は全て英語でした。彼ら専属の看護士の女性が付き添ってこられていましたが、彼女は片言ですがスペイン語もお話されていました。
近年アメリカにはスペイン語を母国語とする人たちが増加しているので、特に人種、国、性別等に関わらず皆が必要とする医療の場面では用意された通訳がいつも一緒にいるわけではないので、看護師や医者もスペイン語を習得する需要を感じていると話されていました。

今回来日している少年たちは、ちょうど子供と大人の真ん中を右に左に揺れ動いている時期ですから、大人の会話が成立するようなこともあれば、お散歩中には現実の話かと思って真剣に耳を傾けていたら、実は彼の空想ストーリーだったりもして・・・子供らしい脈絡のない会話も面白かったですね。

日本に居ても同じことですが、こういうときはいちいち単語に気を留めて話を聞くのではなく、この人は今私にどんな気持ちを伝えようとしているのかな?と考えるようにしています。
相手も私もリラックスをして、体全体でふわふわっと受け止めて聴くという感じでしょうか。
細かい聞き落としや言葉の足りなさは相手の表情や想像で補うこともできますが、それを大きく超えた予想外の展開があった時もお互いに目をまんまるくして状況を面白がることができたと思います。

Chie:手話を使うろう者たちと接する度に、手話の需要を感じる人が出てくるのと同じですね。
単語1つ1つにこだわっていたら、24時間も身体持たなくなりますし、脈絡を受け止める(メッセージを受け止める)楽しみも変わってきますよね。
結論がどうなろうと、最終的には「おもしろかった」と思える話ができるっていいですね。


Mau: 同感です。
出会う前に想像していた少年たちが、実際に出会うと少し形を変えて、何日か過ごすうちにまた形を変えていく・・・5日間向き合ってみても、お互いに見えたのは断面的なものでしかないわけですが、こういう「もの足りなさ」を残して終わることも、次のステップへの原動力になることもよくありますから、彼らはもちろん、そして受け入れをさせていただいた日本のホストファミリーも今回のことをきっかけにまた予想もしない形で未来につながっていけたらなと思います。これからが楽しみです。

e0172983_0245949.jpg


*日本といえば寿司? (2009年3月 デンマーク・コペンハーゲン空港にて)*

アメリカの少年との会話から

Chie:アリゾナの空気を吸っていたら、アメリカに行きたくなったとか、そういう気持ちは起きましたか?

Mau: 不思議とそういう気持ちは起こりませんでした。もっと一緒に居て、同じものを食べながら、見ながら、体験しながら時間を過ごせる未来が来るといいなあ・・・と考えていました。
彼らの日本を見る目がとても新鮮だったから、私も改めて日本に居ながら彼らの目線でいることができました。国内に居て海外を感じる面白い体験でしたね。

Chie: 同じ目線で、今を生きるということですね。国内に居て海外を感じる、これが異文化交流の魅力ですね。
例えばどういう体験が一番面白かったでしょうか?


Mau: そうですね。なかなかこれっ!という派手なエピソードはないのですが・・・。

我が家にはインド系のアメリカ人の少年たちがホームステイをしていたのですが、一人は好奇心がものすごく旺盛で何にでも興味を持って質問を投げかけてくるタイプでした。
もう一人はいつも静かにしていて、澄ました感じに見えました。家にいる時は私たちの話を黙って聞いているか、彼が普段から付けているという日記帳に長い時間をかけて何かを綴っているようでしたが、何を彼が感じているのかは話からはなかなか見えてこなかったんです。

あるイベントからの帰りの車中、いつもおしゃべりな男の子は眠っていました。
そのときにあまり自分の気持ちを話さない彼が、「僕はその土地に行って、いろんな風景を眺めながら、ここに大昔はどんな人が何を考え、何をしながら住んでいたのか想像してみるのが好きなんです」、と話してくれました。

6歳から合唱団に入り、さまざまな場所を訪れ歌う彼の内側に大きく広がる世界を少し見ることができました。

もっといろいろな面を見たかったなあ。 I miss them .... 少しほっとしている反面、ああ彼らがここにもう居ないのが寂しい。
今はそんな相反した気持ちです。

Chie:すてきな経験をされたのですね!!うらやましい限りです。

Mau: ありがとうございます。一人の人間として、対等に付き合えたと思います。

Chie:異文化交流は本当にいろいろな発見があります。

Mau: そう思います。
特に彼らの場合、ツアーはお仕事ではありませんが、選ばれたメンバーとして日本国内のツアーを成功させることを目的に来日しています。
そういう意味ではプロフェッショナルですから、年齢に関係なく、彼らが目的を気持ちよくやるべきことをできるように考えてこちらもお迎えしました。

彼らも自分たちが来日している第一の目的は意識をして行動しているようでした。
大人の方々は、指揮者、ツアーコーディネーター、伴奏者、看護士と来ていらっしゃった他に、中間的な立場として昔は少年団員だったOBが同行していました。
よほどのことがない限り、指揮者やコーディネーターが演奏の場以外で少年たちを注意することはなく、そういったことはOBに任せていました。
日本なら思わず口出しをしてしまいそうでしたが、みなさん適材適所で待機をしていて他の人の役割を奪うことなくそこにいるという態度を取っていました。
とても気持ちの良いお互いを尊重しあうスタイルだと思います。

少年たちも今自分たちがここですべきこと、そしてあまり好ましくないこと、言いにくいことに対しても黙っているのではなくきちんと言葉にして説明をしてくれました。
小さい時から、きちんと自分で考えて育ったのだろうなと想像しました。迎える私たちも、曖昧にしたりするのではなく、きちんと分かってもらえるように説明をしたつもりです。

Chie:それを直接言葉にできることは、一見普通かもしれないけど大切なこと。役割分担ができている周りの人たち、そして、少年でそれができるって良い環境で育ったと伝わってきます。
自分で考える、それって本当に大切だとものすごく実感しています。

Mau: そうですね、自分もきちんとそれを主張をして話をして、受け入れてもらえるなら貫くけれど、もし拒否されて、自分もその理由を受け入れることができたら、ちゃんと気持ちを切り替えられる人たちでした。
やってみて(言ってみて)だめなら、諦めるけれど、それをしないで諦めるという生活を送っていないから、気持ちよく生きられるのでしょうね。そしてみんながそうやってバランスを取りながら生きていられるって気持ちがいいですね。
受け入れたり、受け入れられたり・・・そういえばこういうことをアメリカで学んだのだと思い出しました。

異国の地での留学について

Mau:ちえさんは留学してみようと考えたことはありますか?あるとしたらいつ頃ですか?

Chie:漠然ですが、留学してみようと考えたことはありました。大学2年の時、ダスキン障害者リーダー育成事業でグループの研修旅行を計画しました。そのときに渡航先がアメリカでした。
ニューヨーク州、カリフォルニア州それぞれに五日間滞在。
このときが初の海外旅行だったこともあり、「もっと海外の事を知りたい」という気持ちが帰国後も残っていました。

もともと異文化交流は、親戚の中にブラジル人が居たこと、兄が語学を学んでいたことから興味を持っていたことから、
異国に身を移すことで得られるものは絶対にあると感じていました。

実は大学時代の同期が留学生としてもうすぐアメリカに出発します。
まうさんのように、異国で感じ取る体験は後の人生に活きるので留学してみたいなという漠然とした憧れは今でもありますね。

1つ不思議なエピソードがあるのですが、アメリカで出会った日本の留学生がなんと新潟県民でした!


Mau: 新潟県民ですか。おお、新潟とのご縁はその時から続いていたんですね!
アメリカでの滞在はホームステイですか?

Chie:滞在中は研修中ということもあり、ホテル暮らしでした。ここでの経験も良い経験になりました。
ホテルのフロントを15歳くらいの少年がやっていたことにカルチャーショックを受けました。
日本のビジネスホテルといえば、大人がやる仕事。それを覆されたというか、
日本での視点が違うと体感しました。今でも、忘れられないです。
まうさん、留学という行動に移したきっかけは何でしょうか?


留学を決意したきっかけ

Mau: 初めてのホームステイ体験は高校2年生でしたが、そのときに味わった「伝えたいことを伝えられない悔しさ」が、後に留学を目指すことになったきっかけです。

Chie:そういう体験が基になったんですね。

Mau: ホストファミリーも素晴らしい人たちだったので、一気にアメリカが好きになっちゃいましたね。単純です。
最初は身振り手振りでどうにかなりましたが、内容がこみいってくると途端にだめですね、伝わりませんでした(泣)。

Chie:コミュニケーションはジェスチャーだけでは伝わりきれない物がありますね。私はその前に、アメリカから帰って家族や周囲に「留学する!」と宣言したものの、現実の壁に突き当たってしまいました。

Mau: 現実に戻ってきて、留学熱は冷めてしまいましたか?

Chie:留学する目的が何なのか?自分の中で定まっていなかったんですね。同時に、他の国も見てみたいという想いがありました。
アメリカはアメリカ。その頃に、ベトナムというキーワードが学内で出てくるようになり、アジア方面に関心を持ちました。そして、 実際に行ってみました。

留学してどうするのか、実際に留学してその後はどうするのかという計画性がゼロだったの
で家族はものすごく心配したのだと思います。それに、先輩たちが何人か留学しているのを見ていたこともあって慎重になっていました。


Mau: なるほど・・・今回留学をされる同期のお友達はろうの方ですか?

Chie: ろう者です。今はアメリカ手話と英語の勉強に励んでいるみたいです。

Mau: 楽しみですね!ちえさんも遊びに行けるといいですね。

Chie: そうですね、アメリカには知り合いが数人留学しているので行けたら会いたいですね。

留学への憧れについて

Chie:今年の冬にフィンランド、スウェーデン、ドイツへ行ったときも、やはり、「そこへ滞在して、学びたい」という想いは出てきました。
でも、まずは国内で地域でできるようにならないと!という気持ちでしたので、今回は留学について全然考えなかったですね。

憧れは憧れということでそのまま帰ってきました(笑)


Mau: 私も今は同じ気持ちです。今居る場所でしたいこと、しなければいけないことが山積みなので、それを一つ一つ着実に楽しみながらやっていけるかが今の私の課題でありしたいことです。ぶれないことで初めて見つけることのできるものがあるのだと少年たちからも改めて教えてもらった気がしています。

Chie:何をしたいのかを探しに行くことも、留学することへの1つの道ですが、その前に自分の中での芯みたいなものが固まっているかどうかです。
それがない限り、どこへ行っても迷い続けると思います。人生は迷いの連続かもしれないですけど、判断するための基準が自分の中にあるかないかだけでも違ってくると思います。

新潟でやることがあるので北欧から帰るときはには後ろ髪を引かれる想いでした。でも日本に帰ったらすぐに「新潟でやるぞ」という気持ちになりました。
1つ1つ片付けながら、楽しみながら着実に前を進んで行きたいですね。


Mau: 仕事+遊びを兼ねていつか海外にも一緒に行けるといいですね!

Chie: そうですね。温泉にでも行きたいですね〜。

Mau: そうでした、三条の温泉でしたね!電車での旅の提案も嬉しかったです。
電車での旅も久しぶりなのでとても楽しみです。

Chie: 電車の旅!きっと楽しいですよ♪

☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆  ♪  ☆

異国の地に想いを馳せた二人、今回は留学がテーマでした。
皆様の留学体験、異文化交流体験のお話を聞いてみたいです!ぜひコメントにてお聞かせください♪



にほんブログ村 教育ブログへ


にほんブログ村 介護ブログ 手話・点字へ


人気ブログランキングへ 
[PR]
by machi-life | 2009-07-10 00:29 | mau+chie life