聴こえないわたし 聴こえるわたし ~ことば&暮らし~

それぞれの「ことば」を「知ること」からはじめよう
by machi-life
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第33回(2009.10.04) 『感謝の種はどこにでも』

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由    

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。


"聴こえないわたし”-Chie
東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

"聴こえるわたし”-Mau
“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き


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秋に思うこと、秋だから考えていること

Mau:早いものでChieさんが新潟で暮らし始めて9ヶ月余り。
いろいろと行かれたりしたと思います。その中でも特にどこか気に入っている場所はありますか?


Chie:豊栄、新発田の地域はとても良いですね。気に入っています。その地域の人たちが自分の住んでいる街を誇れているのはとても魅力を感じていますし、新潟市中央区にも、もしかしたら隠れている魅力が沢山あるんじゃないかと思うともっといろいろ歩いてみたいです。

一人暮らしを始めて4年になりますが、一人暮らしより誰かと一緒にいる方がもっと良いと感じています。
一人でいられる時間を確保しつつも、他の人と「美味しい」「おもしろかった」「今日もお疲れさま」と言い合えることはすばらしいひとときなのだと実感しています。

時折、友人と一緒に過ごしていると「人間は一人だけど、一人だからこそ人とのつながりが愛を生むんだなぁ」とまで思ったことがあります。



Mau:本当にそう思います。
私にとっては海外で生活をしていたときに、一人だけで費やす時とハウスメイトやホストファミリーと過ごす時を同時に持つことができたことがその後の暮らし方や仕事の仕方に大きく影響したと思います。
主に現地で暮らす家族の一員として迎えていただいたり、他の国の友達と家やアパートを借りて暮らしていました。経済的な理由ということもありますが、そこでは家族以外の人たちと一緒に暮らす楽しさと難しさ、共同で過ごす空間でのルールなどをお互いに試行錯誤の中で作り上げていく過程が、時にもどかしくも人間として成長させてもらった日々として今も思い出します。


ろう者としての一人暮らし


Chie:ろう者として部屋を借りるとき外国人と同じ扱いで断られることもあると聞きました。

コーダ(ろう者の親を持つ、聴こえる子ども)の方も、親が聴こえないという理由だけで断られたり、変な反応をされたりすることもあるそうです。

不動産からにしてみれば不安なのかもしれませんね。
聴こえないってどういう人なのか、ちゃんと仕事をしているのかとか。



Mau: なるほど、そんなこともあるんですか。
うーん、市内の不動産会社はどうなっているのか一度調べてみたいところですね。


収穫の秋まではもうすぐ・・・?


Mau:Chieさんの所属されている“手話レクチャーハンズ“は、この11月で5周年なのですね!
おめでとうございます。ハンズという組織の中での一員としての活動と、個人での活動や想いがあると思いますが、年末に向けて少し早いですが、Chieさんとしては今後どのように活動を進めていかれる予定ですか?


Chie: ハンズの一員として、ハンズは将来的にNPO法人を取得する予定です。ハンズとしてのチームを考える必要がありますので少し慎重になっているところでしょうか。と、突然の質問で「何だろう?活動といえば?」と思っちゃいました(笑)


Mau: すみません。ちょっと突然すぎました!


Chie: いえいえ、びっくりしただけですので大丈夫です。


Mau: Chieさんご自身の一区切りは、本格的に新潟で活動を始めた今年の1月なのかもしれませんね。
とても精力的に活動されていらっしゃるからまだ一年も経っていないなんて信じられません!


Chie: 今年の1月ですね。ある意味、区切りの時期でもありますね。意識はしています。
とにかく前へ進むのみという感じで走っているような気がしています。



Mau: すごく進まれたと思いますよ。
何でも知って、見てやるぞ!という気持ちと行動力にはいつも、すごいなあ!と思っています。


Chie: ありがとうございます。これでも遅い方だと思っている自分がいるのは、ちょっと焦り過ぎですね(笑)


Mau: おお!それは欲張りすぎですよ、ちえさん!


Chie: あはは(笑)
もっと効率よくできたらいいのになぁとか思っていたりします。



Mau: 私には効率よく動かれているように思いますが、それでもまだ満足がいかないはどんな原因がありそうですか?


Chie: 私生活と仕事の切り替えがないからと感じています。最近は、お休みの日は一切、教材に触らない、手話指導のことは考えないようにしています。この前の連休で新発田城とかを観に行ったときにすごく気分が良かったんですね。なるほど、切り替えるというのはそういうことか!と思って、できるだけお休みの日、または1日の中で最低でも1時間だけは自分の世界に閉じこもるくらいが今、できることの切り替えですね。


Mau: 確かにそうですね。Chieさんも私も、ある意味自己完結型で仕事をすることが可能ですので、自由といえば聞こえはいいのですが、エンドレスに仕事をどこまでも引きずっていくこともできちゃいますね。


Chie: そうそう、そういうことですね。
自由とはいえ、自由な時間をどう使うかによってつい、仕事を長引いてやってしまう面があるので業務の時間を設定して調整していくことが大事ですね。たぶん、1年前よりは調整がうまくできている!と信じたいところです。



Mau: Chieさんはできていると思いますよ。すぱっと切り替えを入れなくても、ちょっとお茶を丁寧に入れたり、ポストカードを一枚書くだけでも気持ちがす~っと落ち着いたりしますね。


Chie: ポストカード、確かに落ち着きますね。母からの手紙が届く度に、毎回返信を書いています.そうしたら、「忙しいときは出さなくて良い」と気使われました。どうやら、字が躍っていたようです(笑)。


Mau: あああ!!!分かる気がします~!!それでも、待っているお母さんに返事をだそう!と無意識に手は紙に向かうのかもしれませんね。えらいなあ!


Chie: 書かないと忘れちゃうからです(笑)。


Mau: 私は何か集中して取り掛かっている仕事があるときには、他のものは一切シャットアウトしてしまいます。申し訳ないと思いつつも・・・多くのことを一度に負えず。我ながら不器用です。


Chie: なるほど、集中するんですね。携帯もシャットアウトに近い状態でしょうか?


Mau: 携帯ですか?メールをいただいても、直接仕事に関係無いもの以外は、急ぎではない限りは後になってしまいます・・・ああ。 気持ちがそこに無いメールを送るなら、たとえその時だけでもちゃんとそこに心があるときに返信しようと思っているうちに、どんどん時間は過ぎていき、時にはメールの返事をハガキで返信させていただくこともあります。
私の場合は忙しいときも、そうでない時も基本的には携帯でのやりとりは他の人より少ないとおもいます。
本当は手紙でやるとりをするようなペースで仕事ができたらいいなと思っています。


Chie: そうですね、手紙でのやりとりだったらお互いに余裕もってコミュニケーションを図ろうとする分、
仕事もていねいになるのかもしれませんし、急ぎであれば会いにいくこともできますね。
こちらは仕事で携帯が必要不可欠になっています。といっても、すぐに電話ができるような環境にいない立場にとって携帯は最強ツールですね。
 


Mau: 本当にそうですね。携帯で生活が便利になり、豊かになることもたくさんあります。
母からはよく何気ないことでメールがぽつんと来たりしますが、そんなときは「さびしいのかな?」と思って、電話をしたり家に帰ったりします。


Chie: 娘が近くにいないと寂しいのかもしれないですね。母からの手紙を読む度にそろそろ、一時帰省したほうがよいかな〜と思ったりします。


Mau: うちはかなり近くに住んでいるのですが、一緒に暮らしていないという意味では、近くでも遠くでも親にとっては同じことなのかもしれませんね。

秋は人恋しい季節でもありますね。
きれいなものを見たり、美味しいものを食べたりすると、大事な人たちとこの喜びを分かち合えたらいいのにと思います。そう思えること自体がとても幸せなことですね。


Chie: そうですね。人の温もりも恋しい季節になりましたね。食べるときも誰かと一緒に食べた方がその分深く感じ取れることもできますね。
これは一人暮らしを始めてから本当にそう思います。
一人になって「やった~!」と解放感に満ちたものの、何だか違うなぁと思っていました。ラーメンでもパスタでもやはり、誰かと一緒に食べるのと一人で食べることは全然違うのだと分かりました。

秋になると人恋しくなりますね。その分、感傷的になりやすいかも?なんて思っていたら、どうしてもどうしても青春映画が観たくなりました!
そして、つくづく、男性との違いも少しずつですが、「男性ってすごいなぁ」と思いました。
自分自身を見ると意外と涙もろく、傷つきやすいときもあるのでそこは「女性だからというのもあるかもしれない」と実感しています。



Mau: 日本の男性は全般的に優しい人が多いと思います。
確かに、女性とはまた違った強さを持っている方も多いかもしれませんね。「母」になった友人の、守るべき人がいる人の強さにも美しさを感じます。機能的な美しさ、強さ、優しさ・・・ということを考えていたら、なぜか「江戸時代」を連想してしまう秋の私です。

Chieさん、ぜひ愛知へも帰ってきてください。そしてお母さんを新潟に連れて来てください!


Chie: ありがとうございます。
時間を見つけて一時帰国、ではなくて一時帰省してきます^^そのうちに新潟初上陸の日がくると思います。



厳しい冬の前の、過ごしやすく美しい季節が続いています。
さまざまな場所でイベントが開催されていますね。こんな場所で男女問わず素敵な人に出会ったときには、にっこり心の中でガッツポーズ。(この人に会うためにここへ来たのかも!)と思えます。

さて自分を振り返ったときにはどうだろうか?収穫してばかりで次の春に向けての種まきはわすれていないだろうか?実りの秋を楽しみつつも、小さな出会いの種、感謝の種をあっちにもこっちにも落として来れる私であれたらと願いつつ過ごす秋の一日です。

素敵な秋をお過ごしください!


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by machi-life | 2009-10-04 17:22 | mau+chie life
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