聴こえないわたし 聴こえるわたし ~ことば&暮らし~

それぞれの「ことば」を「知ること」からはじめよう
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第24回(2009.7.31) "代理電話サービスの可能性"

「聴こえないわたし」と「聴こえるわたし」がブログをはじめた理由

    ① 聴こえる人から見た「暮らし」、聴こえない人から見た「暮らし」とは何かを知る。
    ② ふたつの「暮らし」の違いや共通点を発見し、相互理解に扶助する。
    ③ 改めて「暮らし」について考えることで、わたしたちが毎日をシンプルにかつ豊かに
      送るための手法を探る。

“聴こえないわたし”-Chie

東京ディズニーランドオープンの年に誕生。手話講師
趣味は、写真、読書、映画鑑賞、ゴルフ

“聴こえるわたし”-Mau

“Imagine”が発表された年に誕生。英会話・スペイン語会話講師
旅、自転車、食べることが好き

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Mau:さてさて・・・今回こそは「健康診断」のお話をお聞きしたいと思います。
ちえさんは毎年定期的に検査に行かれていますか?

Chie: そうですね。学生時代から毎年受けています。今年は日程を調整して、健康診断で一番簡潔なコースを受けたので半日もかからずに終わりました。

Mau: 病院選びはどのようにされましたか?
予約や問い合わせはオンライン予約もできるのでしょうか?

Chie: スタッフの紹介とインターネットで調べて一番近いのを選びました。インターネットで確認した後、予約をあらかじめ聴こえるスタッフに電話してもらいました。
FAX番号もあったのですが、日程の調整を速く取り決めるには電話が速いと判断し、電話してもらいました。
今だったら、代理電話サービスがあるので自分から予約することはできますね。


Mau: 「代理電話サービス」という言葉は、初めて聞きました。公共サービスのひとつでしょうか。

Chie: アメリカでは、代理電話サービスは知られていますが、日本ではまだ認知度が低いと思います。個人や法人で契約が必要になりますが、イメージとしてはこのような流れになります。

私⇔オペレーター⇔相手
私とオペレーターの間は、チャット。
オペレーターと相手の間は音声日本語。

という流れになっています。
ここまでイメージはできそうですか?


Mau: ろう者の方のためのサービスなのですか?

Chie: 結局は、聴こえる人と聴こえない人のためにもなる、と私は思っています。
しかし、今の社会からにしてみれば聴こえる人はそのサービスがなくても別に困らない状態が多いですので 「ろう者のためのサービス」と捉えるのも無理はないかと思います。

国内で10年以上前から取り入れているらしいですが、おそらく新潟で使っているのは手話レクチャー「ハンズ」くらいではないかと思います(もし他にいましたら、活用方法について体験話等をお伺いしてみたいですね)。
 

Mau: なるほど~。発言失礼を致しました。そうですね、確かに「聴こえる」立場から考えれば、「ろう者の方」のサービスになってしまいますが、「聴こえる人」にとっても、そのサービスを利用して「電話という手段でつながる」ことができるわけですね。

Chie: 電話社会は不思議な世界に見えました。
7月から代理電話サービスを使い始めたのですが、聴こえる人たちの言い回し電話社会のルール、初めて知ることばかりでMさんに学習会を開いてもらって教えてもらわないとやばい!って思いました。
26年間、知らなかった世界を知ることはカルチャーショックでもありましたが、何とか使っている状態です。


Mau: 確かに、電話はまたひとつの別世界が広がっていそうですね。
もう少し代理電話サービスについて教えてくださいね。 ちえさんが伝えたいことをチャットでオペレーターに伝えると、その方がちえさんの文面を「お仕事の言い回し」に変えて、先方にお伝えするということでしょうか?

Chie: 私は欲張りなので、その言い回しを知りたがります。
チャットで、話し言葉を意識しながら入力していますが、例えば、内容が同じでも、相手の雰囲気によって言い方を変えるときがありますよね。
その言い方がどのようなものなのか、すごく知りたいんです。そういったことは、その方が、聴こえる人たちが常に交わされている音声言語を知ることになるからです。

日常生活の中で聴こえる人たちがどのような言い方で接しているのか、興味は持っています。
例えば通訳だと言い換えがあるのは当たり前なので、手話通訳者を見ていてもあまり知ることができないですね。

このサービスでは、どういう風に変更したのかについては分からないままです。
たぶん変えているだろうなぁというのは分かります。
「おそらく、オペレーターさんはこのような言い方をしているんだろうなぁ」と想像するしかありません。
いちいち確認していたら、タイムラグがもっと出てしまいますし、それよりももっと大事なことがありますよね。


Mau: どのようにこのサービスを利用するのですか?

Chie: イメージとして、3人が別々の場所に居て、3人とも顔を知らないまま電話をします。

まず、私から電話をかけるときは、オペレーターにチャット(文章)で用件を伝えます。
オペレーターが、別の人(用件がある人)に声で話します。ここまでが、私からの電話で話すときの流れです。

向こうから話をするときは、オペレーターが文字に変えてチャットで、私に伝えます。ここまでが、相手から話していることが私に伝わる流れです。

こうしたやりとりを続けます。少々のタイムラグが生じます。でもそれで仕事が捗ったこともあるので、こうしたサービスは今の社会で働くろう者には必要なものと思っています。


Mau: ちえさんが利用されているサービスのHPなどあればご紹介ください。

Chie: 基本的には、そのサービス会社への連絡として電話は不可能になっています。ですが、こちら(私)からかけることでしたら、 つながります。

電話代理サービス プラスヴォイス (サービスの申込みはインターネットからのみのようです)
http://www.plusvoice.jp/dairi.html


Mau: (HPを見て) わあ、 手話を使ってのオペレーターとの「電話」も可能なんですね。

Chie: そうですね。手話でもいいですが、文章の方が良いと思って、今はチャットのみ使っています。

Mau: 先ほどちえさんが言われた意味が今分かりました。確かに、こちらからかけることはできますが、受け取ることはできないようですね。

Chie: そこが不便ですが、そこをうまく活用できたらと思っています。

Mau: ほほう・・・ちえさんには考えがありそうですよ。

Chie: 考えですか(笑)

向こうから掛けてもらう前に、番号を教えてもらえばこちらから電話できますね。

今の活用方法として、事務所に電話が来ます。そのとき、着信履歴に番号が残ります。その番号をメモして、代理電話サービスでこちらからかけます。
今後は、もっと可能な方法があるので試してから効果を報告しますね^^

代理電話サービスは10年位前からあったみたいです。でも使えるろう者は限られています。
チャットも素早く打てないといけないですし、チャットである時点で日本語の力が必要になりますね。

私も学生時代にリレーサービス(アメリカではそう呼んでいます)をアメリカで知ったので、国内にないかなぁと思っていたら、あったんですよね。

でも学生時代はあまり必要性を感じていませんでした。電話なら聴こえる人に任せれば良いと思っていました。

でも、それって、自立にはならないですね。聴こえる人にも任せられて、自分でもできるようになればコミュニケーションツールを選択できる。

聴こえないからとか、ろう者だからそこまでやらなくていいって見られると納得いかないんですよね(笑)


Mau: それがちえさんらしさです。

Chie ありがとうございます。聴こえる人とともに、できることをやっていき、生理的にできないこと(聴こえないことでどうしてもできないこと)は聴こえる人の役目としてお願いをして、私は私で別のことをやったらいいかなと思っています。

Mau: 探せば何でもある時代に生きている私たちですが、便利さという面だけでなく、ちえさんが言われていたように、使う人がただ支えられ、助けられていると感じるものではなく、自立や自由を達成する手段としてのお手伝いとして、アレンジの可能なサービスの利用の仕方をそれぞれが工夫しながら見出していくことが求められていくのでしょうね。

と、ここで!健康診断です!

Chie: そうでしたね(笑)。今回は代理電話ということにしましょうか(笑)。

Mau: そうしましょう。
脱線をする予感は大いにしていましたので、これも全て予定通りです♪

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青空に 背筋をしゃんと正して ( 福島潟の蓮 )

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by machi-life | 2009-07-31 00:52 | mau+chie life
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